→紀伊國屋書店で購入 「〈若者論〉自体を問い直すきっかけに」 新刊を見つけても、評価がある程度定まってからでなければ触手が伸びないジャンルが二つある。若者がいかに変わったか、さらにはいかにだめになったかを論じる「若者論」と、メディアやメディア産業の将来を予測する「メディア未来論」である。 まず「メディア未来論」についていえば、「新しいメディアで人間や社会がこう変わる」などという技術決定論は(好きではないが)まだましで、「○○が消える日」「○○がなくなる日」といったタイトルの類書が多すぎることに違和感を抱いている。 確かに、新聞であれテレビであれ、既存のメディアが衰退することは大きな社会的インパクトを持つものであり、それを論じることにはニーズも大きいだろう。また、こういった売り方自体は好みの問題でもあり、そういったタイトルのものを好んで読んでいる人もいるのだろう。 しかし、いくつかの意味でそ