はじめに 「行ってみてから考える」という企画を作って、鳥取に行った。その名の通り、普通の取材旅行みたいに取材対象を最初に決めたり企画を立てたりするのをやらずに、最初から何も決めないで、行ってみてから何ができるか考えてみようという企画だったのだけど、実際に行ってみるとやっぱりいろいろな人がいて、いろいろな話を聞くことができて、最初に思っていたよりもいろいろなものが生まれそうな気がした。(そのうちのいくつかは今まさに記事や企画として形にするために作業しているところなので、形になるまでしばらくお待ちいただきたい) そもそも、なぜ鳥取に行ったのかといえば、鳥取に宮原翔太郎という友人がいたからだ。 彼は、3年前にパーリー建築(通称「パー築」)という活動をはじめて、日本各地でパーティーをしながら、施主やその土地の人々と一緒にセルフビルドで古民家、空き家を改修している。パー築のメンバーは流動的で、現場に