印刷 東日本大震災によって破壊された沿岸域の海洋生態系を再生しようと、文部科学省は新たな研究拠点「東北マリンサイエンス拠点」づくりを始める。地元の大学や自治体、企業を中心に海外の研究機関とも連携、この拠点を中心に運用する調査研究船も建造する。科学技術を使い、三陸沖の漁業の復興や新たな産業の創出への貢献をめざす。 岩手県にある東京大学国際沿岸海洋研究センター、宮城県の東北大学複合生態フィールド教育研究センター、海洋研究開発機構などが中心となる。地元の意向を踏まえ、長期的に取り組む計画で、研究船の建造費約110億円と合わせ、計約130億円を第3次補正予算に盛り込む予定だ。 関連記事文科省がユーチューブで宣伝作戦 予算の特別枠狙う(10/2)「生態系破壊の損失、年420兆円」 国連の研究責任者(8/27)水田は魚の「ゆりかご」 生態系再生へ魚道増設 若狭(7/7)〈kotobank・用語解説