3年前、北海道積丹町の山で遭難した男性が、警察の救助活動中に滑落して死亡し、遺族が、「救助方法が不適切だった」として北海道に損害賠償を求めていた裁判で、裁判所は遺族の訴えを認め、道におよそ1200万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。 この事故は平成21年2月、北海道積丹町の積丹岳で遭難した札幌市豊平区の会社員、藤原隆一さん(当時38)が警察による救助活動中に斜面から滑落して死亡したものです。 藤原さんの両親は、救助隊が藤原さんを安全な場所に運ぶ際、進路を誤るなど救助の方法が不適切だったとして、北海道に8600万円余りの損害賠償を求め、裁判で、道は「救助方法は適切だった」と主張していました。 19日の判決で、札幌地方裁判所の千葉和則裁判長は、「救助隊は滑落のおそれがあると分かっていながら、細心の注意を払わず、合理的な方法を取らなかった」として、原告の訴えを認めました。 そのうえで、遭難