ヘルメットは登山の楽しみを奪うのか 噴石、落石、転落…着用は最低限のモラル? 産経新聞 10月18日(土)21時30分配信 御嶽山噴火から3週間。戦後最悪の火山災害になった大惨事は、山の装備に関して一石を投じた。中でもヘルメットの着用は噴石から頭をガードするうえでも有効だった。岩壁ルートを求められる登山ではヘルメットが「生死の分岐点」になるが、どんな山でもヘルメットの着用を義務づければ登山の楽しみ自体、損なわれるという声もある。 ■ヘルメット装備は面倒か!? この夏、八ケ岳連峰の標高2500メートルの山頂ヒュッテに「懐中電灯(ヘッドランプ)は売ってないか」と訪れた登山者のことをコラムに書いたところ、登山の装備について賛否両論があった。多くは「懐中電灯は日帰り登山においても必携」と訴える意見だった。御嶽山噴火でも、懐中電灯は視界を確保するのにひと役買った。 標高3067メートルの御嶽山