28日の告示を目前にした沖縄県名護市長選(2月4日投票)で、辺野古新基地推進の安倍政権が丸抱えしている自民党候補陣営は、「工事は進んでおり、もう止められない」などとデマ攻撃を繰り返しています。しかし、実際は稲嶺ススム市長、翁長雄志県知事の行政権限と市民のスクラムで大幅に遅れており、「進んでいる」どころか、完成した工事は一つもありません。 安倍政権は2015年10月に埋め立て「本体工事」着工を宣言し、工期を5年としました。現時点で2年3カ月が経過しましたが、進展はどうでしょうか。 沖縄防衛局が沖縄県に提出した埋め立て申請書の「工程表」によれば、埋め立て工事には(1)仮設工(2)護岸工(3)埋め立て工(4)付帯工(美謝川の切り替え、しゅんせつなど)(5)辺野古地区護岸工・埋め立て工事―があり、その大半が2年3カ月目までに完了する計画でした。 しかし、現時点で着手しているのは護岸工事くらいです。