首相演説、謎の黒服に阻まれたプラカード 首相、もう潮時です。40年越しに「真の女性活躍」を進めた首相になってください 井田奈穂 「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」事務局長 プラカードでかき消された「困っている人の姿」 2019年の七夕の日。降りしきる雨の中、私たちはJR中野駅前で選挙演説に訪れるという安倍晋三首相を待っていました。 昨年11月、私がTwitterで出会った仲間と立ち上げた「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」のメンバーも6人、一緒にいました。 首相から見える場所を探したものの、すでに人でいっぱい。ひしめき合う傘の間は、むんむんと暑いほどの熱気でした。テレビ局のカメラの前のわずかなスペースしかなく、私たちはそこで待つことにしました。 政治家の演説にプラカードを持って行ったのは初めてでした。 きっかけは7月3日の日本記者クラブの党首討論会。「選択的夫婦別姓を認めるか」につい