『ヘンリー・ダーガー展』を見に行った。7月16日までやってる、原美術館。 ヘンリー ダーガー 少女たちの戦いの物語ー夢の楽園 で、一緒にいった友人と、ダーガーはたいへんだったねえ、という話をした。 80才になって、施設で死んで、それからダーガーの絵は評価された。ダーガーは夜中に誰かといつも言い争いをしていたと、大家さんが証言していた、女っぽく喋るダーガーの声と、ダーガー本人の怒鳴り声。働いていた病院の看護婦の真似、と書いてあったけど、私は「死んだ妹さんではないのかな」と思った。大家さんが言うには、ダーガーは生活が苦しいので施設に入るといって家を出て行き、死ぬときは、施設の中で、すっかりくたびれて、黙り込んでいたそうだ。 私が「若い頃に誰か気づいていたら、そんな寂しい死に方をすることもなかったのかな」というと、友人は「ダーガーの若い頃には、こんな素晴らしい絵は、ちっとも評価されなかっただろう