民主党の小沢一郎氏ら3与党の幹事長が17日に首相官邸を訪れ、来年度予算の要望書を鳩山首相に渡した。整備新幹線や高速道路の整備などの公共事業、自治体への財政支援、地域医療を強調した。 来年夏の参院選に向け地方対策を意識した内容だ。民主党の政策理念である「コンクリートから人へ」になじまない面がある一方、自民党支持基盤を直撃する土地改良事業費は「半減」を盛り込んだ。 高速道路整備では民主単独の要望書から踏み込み、「東北、山陰、四国、九州の空白地帯を解消」と地域名を記した。スーパー中枢港湾の全国拡張や沖縄振興費2700億円の確保を要請。社民党に配慮し、非正規雇用を含むすべての労働者への雇用保険適用も求めた。