「8月政局」が風雲急を告げてきた。菅直人首相が退陣条件の3法案が成立しても、居座る可能性を模索しているため、政府・民主党幹部らがついに動くのだ。6日と9日の「広島、長崎原爆の日」終了後からお盆前後にかけ、暴君と化した菅首相に引導を渡すべく、重要閣僚らが集団辞任する計画が進んでいる。権力闘争の全貌に、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が迫った。 「Xデーはお盆が明けた16日以降がいい。いまやっても、お盆で3日間、国会が事実上の休みになったら熱気が冷める」(民主党政務3役) 「少しでも早いほうがいい。懸案だった原発事故の賠償法案が通ったんだから、海江田(万里経産相)を皮切りに切れ目なくやったほうがいい」(民主党幹部) 「退陣条件の3法案の残り2つが、お盆前までに衆院を通過しそうだ。与党としてそこまで責任を果たしてから-つまりお盆明けがいい」(鳩山グループ幹部) 諸説あるこの「Xデー」とは何