鳩山内閣の支持率が「危険水域」とされる20%台に落ち込み、閣僚から11日、マスコミ報道への不満が出始めた。 仙谷国家戦略相は閣議後の記者会見で「メディア上は『政治とカネ』や普天間の問題でスペースが占拠されている印象を受ける。(鳩山政権が)実行したことより、実行できないことにスペースが割かれ、どうしても世の中の心理がそちらに動く」と述べた。中井国家公安委員長も記者会見で「とにかくマイナスのことばかり書かれ続けている」と語った。 一方、平野官房長官は同日の閣僚懇談会で、昨年の衆院選で掲げた民主党政権公約(マニフェスト)に盛り込んだ政策の進展状況を各閣僚が積極的に訴えるよう提案した。 野党からは「報道への八つ当たりだ」(自民党幹部)と皮肉る声も出ている。