安倍晋三首相が8月28日夕、辞意を表明した。筆者は8月22日、「政局は重大局面、安倍政権はいつまでもつのか」と題した原稿で、早期の「辞意表明」や「内閣総辞職」を想定したメディアの動きに言及していたが、その通りの展開となった。まずは7年8月にわたって、持病を抱えながらも重責を果たしてきた安倍首相に敬意を表する。 (参考記事:政局は重大局面、安倍政権はいつまでもつのか) https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61811 内閣府の官僚が気づいた日程の「違和感」 8月27日夕、翌28日の安倍首相の日程が明らかになった。メディア並びに永田町、霞が関の住人がほぼ独占的に入手している公開情報である。 しかし、内閣府の切れ者で知られる官僚は日程をみて違和感を覚えた。 「臨時閣議が夕方にセットされているのはなぜか」 毎週金曜日は定例閣議が開かれる。2回も閣議を開く必要が