新型コロナウイルス感染拡大によりテレワークが普及し、都会ではなく田舎でリモート勤務するビジネスパーソンが増えている。その影響は、これまで続いてきた「東京一極集中」の傾向にも、大きな変化をもたらしている。こうした流れは今後も続いていくのか。経済アナリストの森永卓郎氏が解説する。 * * * 総務省が2020年10月末に発表した「住民基本台帳人口移動報告」によると、9月の東京都への転入者数は2万7006人だったのに対して転出者数は3万644人で、3638人の転出超過となった。 東京では緊急事態宣言が出ていた5月に、比較可能な2013年7月以降で初めて転出超過となり、6月には転入超過に戻ったものの、その後は7月から9月まで3か月連続で転出超過が続いている。 このデータからは、これまで4半世紀にわたって続いてきた東京一極集中に大きな変化が生じていることが確実にうかがえる。もちろん、新型コロナウイル
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