もとより工作が好きで『できるかな』を愛視聴していたぼくは、箱庭世界を自由にくみたてることができるレゴブロックというおもちゃに、たちまち夢中になった。 その後、レゴが大好きになり、デパートに行くたびにあの手この手でレゴをねだった。一度などは、消防署のレゴがどうしても欲しくて、パープルタウン(※鳥取県倉吉市にあるショッピングセンター)のおもちゃ屋で号泣したのを覚えている。 そのときは、「レゴはだめだけど、花火を買ってやるから、泣くのはやめろ」という妥協案を提示されたが、消えてなくなる花火よりもレゴの方がいいとさらに号泣。その結果、ゲンコツをくらったうえに、何も買ってもらえず家に連れもどされた。 たしかにいま考えると、号泣というのは悪手であることにちがいない。しかし、ゲンコツはやりすぎだし、レゴの代替として花火はない。おもちゃとしてのベクトルが違う。 はっきりいってこの件では、まだ親を許していな