独フラウンホーファー研究機構は4月1日、エンジンの素材としてプラスチックを用いる研究を進め、実証モデルを製作したと発表した。 フラウンホーファー研究機構は長い歴史を持ち、ヨーロッパで最大の応用研究開発を行っている研究機関。研究グループでは、住友ベークライトと共同研究を行い、ガソリンエンジンでの樹脂利用を研究開発している。 荷重や摩耗、石油や冷却液による化学変化に耐えられるグラスファイバー・プラスチック(グラスファイバー55%)を開発するとともに、耐熱・放熱・金属との熱膨張率の違いなどを計算して再設計。試作した大排気量単気筒オートバイ(BMW F650)のシリンダー部に応用した。射出成形プロセスで製造し、従来のアルミブロック製よりも20%軽く、また製造コストも低いという。 製作した実証モデルは元となったエンジンと同等の性能を発揮するとしており、4月13日より開催されるハノーバーメッセに展示す