ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (242)

  • 価格(報酬)に転嫁されないサービス - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    日の日経新聞の経済教室で、教育社会学者の苅谷剛彦さんが、ブログでも何回も取り上げてきたサービス業の生産性と【おもてなし】問題に対して、高学歴化という補助線を引きながら、見事な表現を用いて語っています。 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11876830Z10C17A1KE8000/(<人口減時代の人材育成・活用(中)人的資向上正しく生かせ 過剰なサービス、見直しを) 経済学の教科書的理解によれば、労働者の生産性は賃金に反映し、人的資の多寡と関係する。人的資が増大し、それが生産性の向上につながるとすれば、就業者の高学歴化は生産性を高めるはずだ。ところが、日の労働生産性は・・・・停滞したままだ。 苅谷さんは、「就業者の高学歴化」によって人的資(能力)は高まっているはずだと言います。その証拠は、OECDのPIAACで日が世界の最上位にあること

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  • 宗教者の労働者性 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    >聖職ということで個人的に関心があるのが、神主さん、お坊さんや神父さんなどの宗教者の労働者性です。 いわゆる「感情労働」の一種なのかも知れませんが、労働時間や休暇などがきちんと取れているのか。宗教者のメンタル不全などということもあるかも知れません。判例や学説がもしあれば、御教示いただければ幸いです。 一昨年のエントリですが、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-9ea3.html(神職(権禰宜)の労働者性) おやおや、神職が解雇無効地位確認訴訟です。ときくと、神職の労働者性はどうなの?と思いますね。 おお、正面から労働者性を認めていますね。 この判決(住吉神社事件(福岡地判平成27年11月11日))のうち、労働者性に係る部分を引用しておきます。 (ア) 被告神社においては、被告Y2及びBが、原告を含む神職のシフトを組

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  • ILO条約批准の意味 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    今朝の東京新聞の1面左側に「労働環境整備のILO189条約 日批准わずか49 OECD平均以下」という記事が載っていますが、 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201701/CK2017011602000115.html 世界各国の労働者の待遇改善を目指す国際労働機関(ILO)が、労働環境整備の国際的なルールとして定めた条約(ILO条約)のうち、日は四分の一しか批准していないことが分かった。批准した条約は国内で拘束力を持ち、国内法の整備を求められる。批准が進まないことで、先進国で定着している国際標準の労働法制の整備が遅れ、長時間労働がはびこる要因になっている。・・・ よくあるミスリードなんですが、部分的には正しい話もあるので、注意深く取り扱わなければならない典型的なトピックです。 で、無知だった自分がにわか勉強して初めて「わ

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  • 俺はね、五人潰して役員になったんだよ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    松崎一葉『クラッシャー上司-平気で部下を追い詰める人たち』(PHP新書)をお送りいただきました。ありがとうございます。 自分の出世のために、次々に部下をつぶしていく人の精神構造と対処法を、数多くの実例に接した精神科の産業医がやさしく解説。 クラッシャー・ジョウじゃなくって、クラッシャー上司です。 著者の松崎さんは数少ない産業精神医学の専門家。いじめパワハラが大きな問題となり、電通第二事件が世情を賑わしている今日、是非多くの人々に読まれるべきです。 とともに、そこに描かれているいくつもの実例を読む進むにつれ、圧倒的に多くの組織人たちは、「あっ、これ、我が社にもあるある」という思いを何回もするでしょう。そう、「多くの会社、組織のメンタルヘルスを見てきたものの経験値として、一部上場企業の役員のうち数人は「クラッシャー上司」がいる、ということはできるだろう」と著者は述べています。 彼らクラッシ

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  • フィンランドのベーシックインカムについては - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    一時盛り上がってその後落ち着いていたようですが、またフィンランドのベーシックインカム実験が話題になっているようなので、 http://www.cnn.co.jp/business/35094497.html(ベーシックインカムを試験導入、2千人対象 フィンランド) 北欧フィンランドで今月から2000人を対象に保証収入を支給する制度を試験的に導入する試みが始まった。 今月から始まったプログラムは、ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)の実効性をテストする最初の取り組みの1つだ。対象者には収入や資産、雇用状況にかかわらず、毎月一律560ユーロ(約6万8000円)が支給される。・・・ フィンランドのベーシックインカムについては、先日『貧困研究』17号に五石敬路さんが見通しのよい論文を書かれているので、まずはそれにざっと目を通してから何かを語るようにすることをお奨めします。 http://hi

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  • そんなに「近代」が嫌いなら・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    今朝の朝日の1面左側のでかい記事に、例の『日会議』の菅野完さんが噛み付いていますが、これは完全に同意。 http://www.asahi.com/articles/ASJDY5DR2JDYULZU005.html(経済成長は永遠なのか 「この200年、むしろ例外」) https://twitter.com/noiehoie/status/816430449266343936 しかし今日の朝日は酷いな。購読辞めたろかなと思うほど酷い。・・・「経済成長はえいえんなのか?」とかいう記事は酷すぎる。「朝日的なものが経済成長に懐疑的であること」の社会的罪悪を完全に理解してない。最低だよこれ。 https://twitter.com/noiehoie/status/816430986594422785 朝日の論説委員・原真人氏の記事らしいのだが、「経済成長してないとはいえない」として挙げられる事例が

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  • ブラック消費者 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    労働調査協議会の『労働調査』1月号は、「ヨーロッパにおける最近の労働事情」が特集でこちらについては改めてきちんと紹介したいと思いますが、 http://www.rochokyo.gr.jp/html/2017bn.html#1 それよりも巻頭言が面白いので、こちらは是非読んでいただきたいと思います。UAゼンセン神奈川支部常任の千頭洋一さんの「ブラック・コンシューマー対策」という小文です。 http://www.rochokyo.gr.jp/articles/nw1701.pdf ブラック・コンシューマーとはブラックな消費者のこと。同じ社内の上司や同僚であれば「パワハラ」として指弾されるようなことを、お客様という名の下にやっても、まかり通ってしまう。お客様商売のお店で働く労働者にとって、神様扱いしなければならない悪魔です。 その事例はリンク先をご覧くださいですが、千頭さんは、 言いがかりとし

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  • 川崎二郎/穴見陽一『政治主導で挑む労働の構造改革』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    たまたま書店で見かけて買ったのですが、これは想像以上に高水準のでした。 http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/252000.html 著者の二人は自由民主党の国会議員です。ですが、書の内容は、労働問題の専門家が読んでも参ったというくらいの高い水準になっています。 長時間労働の規制、同一労働同一賃金、待機児童など、働き方に関わる諸問題が相次いで議論されている。これらの背景には、少子高齢化に伴う労働力の減少、サービス産業の時代における日型雇用の制度疲労、という大きな問題が横たわる。書の狙いは、そうした労働問題の全体構造を示し、体系立てて対策案を提示することである。長年の雇用慣行や諸制度が絡み合う構造を把握しないまま各論ごとに対策を講じても、ある対策が別の問題を引き起こすといったことになりがちだった。 そこで著者は「働く人を増やす」(女性や高齢者の活躍)

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  • 誰よりも労働規制の意味を理解している穴見陽一議員 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ファミリーレストランの経営者であり、自由民主党の国会議員である穴見陽一さんのインタビュー記事がBuzzFeedというネットニュースに載っています。 https://www.buzzfeed.com/akikokobayashi/service-roudou?utm_term=.iuPJY0YKE#.kd9jJpJMQ これが、へたな経済学者よりもずっと、労働規制というものの意味を的確に述べているので、その部分を引用しておきます。 ・・・1社だけが営業時間を短くしたり、人件費を上げたりすると、競争に負けるかもしれない。危機感は拭えなかった。 この競争原理は、外産業に限らない。例えば、建設会社の場合。A社が3カ月の納期を提示すると、B社は残業100時間を見込んで2カ月の納期を提示する。同じ金額であれば、納期が早いほうが競争で有利になる。 だが、法律で残業が禁止されたとしたらどうだろう。 A社

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  • 勤勉にサービスしすぎるから生産性が低いのだよ!日本人は(毎年恒例) - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    毎年恒例ですが、日生産性部が世界の労働生産性国際比較というのを発表し、世間の生産性概念をこれっぽっちもわかってない連中があれこれとろくでもない戯言をまき散らすという季節がやってきたようで、これまたもう何年も前からブログでの毎年恒例の行事になっちゃってますが、飽きもせず同じ事を繰り返すことといたしませう。 http://activity.jpc-net.jp/detail/01.data/activity001495.html (労働生産性の国際比較2016年版) http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161219/k10010812081000.html (労働生産性 日は主要7か国の中で最下位) 従業員が一定の労働時間にどのくらいのモノやサービスを生み出すかを示す「労働生産性」の調査で、日は小売り業や飲業などで業務の効率化が進んでいないことなどか

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  • 水島治郎『ポピュリズムとは何か』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    時宜に適したという言葉が、今現在これほどどんぴしゃに当てはまるはないでしょう。水島治郎さんより新著『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』(中公新書)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。 http://www.chuko.co.jp/shinsho/2016/12/102410.html イギリスの国民投票でEU離脱が多数を占め、アメリカではトランプが大統領に当選するという「アヌス・ホリビリス」の年末を飾るにふさわしいですが、例によってすっぽこすっぽこ刊行される粗製濫造新書と違って、そこはさすが中公新書、かつて『反転する福祉国家』でオランダモデルともてはやされるオランダの「影」の部分と、しかしそれが「光」と表裏一体であることを見事に浮き彫りにして見せた水島さんの手により、現代ポピュリズムを論じる際に必携の一冊となっています。 イギリスのEU離脱、反イスラム

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  • 矢野眞和・濱中淳子・小川和孝『教育劣位社会』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    矢野眞和・濱中淳子・小川和孝『教育劣位社会 教育費をめぐる世論の社会学』(岩波書店)をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.iwanami.co.jp/book/b266523.html グローバリゼーションの時代,国と個人の未来を握るインフラである「教育」がますます重要性を増す一方,日では公的支援が少なく,親負担主義が根強いのはなぜか.その答えに,税と社会保障の視点を含めた「世論」という新しい切り口から迫る,画期的な社会調査の分析と提言の書. 矢野さんや濱中さんのブログでも何回か紹介してきたところですが、書は、そもそも何で日では高等教育お金を使おうという方向に政策が行かないのか、それは国民の気持ちがそんなもの大して意味ねえ、と思っているからじゃないのか、というあたりを、データで実証したものです。 「あなたは、さらに多くの税金が課せられることにな

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  • 労働基準法は短く自由に働くことを規制していない - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    「生きた経済ブログ」というブログに、「「8時間労働教」という宗教」というエントリが書かれているのですが、 http://freedom-7.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-f129.html どうも、労働時間規制の基構造をまったく理解しておられない、というか全く逆に理解しておられるようなので、二年前に書いた文章を棚卸ししなければいけないという気になりました。 このブログに曰く、 >政府の「働き方改革」の影響もあってか、最近では残業時間云々の話をよく見かけるようになった。政府からは「残業時間の上限」を設定するとかいう話も出ており、賛否が分かれているようだが、どうもシックリとこない。この違和感の正体は何なのか?とよくよく考えてみると、残業の有無に拘らず、8時間は絶対的な労働時間として固定されているところにあるのだと思う。・・・ これだけではどう理解して

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  • 明日のメシを満足に食べられる連中 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    朝日新聞の「Globe」が、「トランプがきた」の特集。 http://globe.asahi.com/feature/2016113000011.html 「中流が溶けていく」など、アメリカ社会の分析はだいたいこの間論じられているところに沿っていますが、興味深いのはあえて橋下徹前大阪市長にインタビューしているところ。 http://globe.asahi.com/feature/article/2016113000007.html?page=3 「負けたのは知識層だ」というタイトルで、インタビュワの突っ込みに対してむしろそれを上回る突っ込みを入れているやりとりが、いろんなことを考えさせます。 国末 かつて政治家の条件だったポリティカル・コレクトネスを、尊重しない人が出てきている。なぜでしょう。 橋下 有権者が政治家のきれいごとにおかしいと思い始めてきたんですよ。口ばかりで気で課題解決をし

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  • そりゃそうなるよな - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161130/k10010790081000.html(自民と連合が5年ぶりに政策協議) ・・・自民党部で5年ぶりに行われた政策協議には、自民党から茂木政務調査会長らが、連合からは、逢見事務局長らが出席しました。この中で、連合の逢見氏は、「大きな影響力を持つ自民党との意見交換は大変ありがたい」と述べ、労働者の雇用の安定やすべての世代が安心できる社会保障制度の確立などを要請しました。 これに対して茂木氏は、「連合の政策に最も近いのは自民党ではないかと自負している。労働界を代表する連合との意見交換を通じて、働き方改革などの実現につなげていきたい」と応じ、協議を続けていきたいという考えを伝えました。 このあと連合の逢見氏は、記者団に対し、「相撲でいえば、お互いの感覚が一致して、立ち会いができた。自民党とは政策面での距離感は無く

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  • 『子どもの貧困が日本を滅ぼす』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    文春新書編集部の高木知未さんから、彼女が編集者として携わった『徹底調査 子供の貧困が日を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃』をお送りいただきました。 http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166610921 著者として表紙に書かれているのは「日財団 子どもの貧困対策チーム」ですが、実際の執筆者は小林庸平さんと花岡隼人さんです。その花岡さんが「はじめに」で、自分自身の経験を語っています。 そして、第3章の当事者の語りで出てくる若者たちの姿も、それぞれにインパクトがあります。特に、風俗で学費を稼ぎながら福祉系の大学に通う自立支援ホーム出身の中村さん(仮名)など。 「おわりに」によると、書は高木さんが日財団の推計レポートを見つけて、にするようにもっていったようですね。 編集者として、いろんな所に嗅覚を利かせて、ネタになるものを見つけ出すというのは

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  • トランプとサンダース - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    と言うわけで、結局アメリカ大統領選はトランプの勝利となったようです。 改めて考えてみると、アメリカ国民の不満はマスコミ報道以上に大きいものがあったということで、それが民主党ではサンダース現象、共和党ではトランプ現象という形を取ったけれども、民主党はなまじヒラリー・クリントンが強すぎてサンダースが負けたけれども、共和党は主流派がばらばらだったおかげでトランプが勝ち、結局そっちに流れた、という理解で良いのでしょうか。 同じ不満派といってもより粗野で野卑で粗暴で排外的な方になってしまった感はありますが、それも運命ということなのでしょう。 ということで、ここで改めて6月にお送りいただいた『バーニー・サンダース自伝』を思い返しておきます。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-bdb8.html (『バーニー・サンダース自伝』)

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  • 「高齢者事業団とシルバー人材センター」@『エルダー』11月号 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    『エルダー』11月号に「高齢者事業団とシルバー人材センター」を寄稿しました。 http://www.jeed.or.jp/elderly/data/elder/q2k4vk000000ezhu-att/q2k4vk000000ezke.pdf 定年延長から継続雇用へと一貫して流れる内部労働市場政策と、雇用率制度が消滅してから年齢差別禁止が再浮上した外部労働市場政策という二つの流れの外側で、そもそも「雇用」施策の限界領域に位置しつつ今日まで独自の道を歩み続けてきたのがシルバー人材センターと呼ばれる高齢者運動/政策です。その出発点は高齢者事業団という名の、ある種の地域市民運動でした。 シルバー人材センターの出発点「高齢者事業団」の歩み 小山昭作『高齢者事業団』(碩文社、1980年)や『高齢社会に生きる 20周年記念誌』(東京都高齢者事業振興財団、1995年)がその草創期の姿を生き生きと描いてい

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  • 鈴木亘『経済学者 日本の最貧困地域に挑む』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    鈴木亘さんの『経済学者 日の最貧困地域に挑む 』(東洋経済)をいただきました。お送りいただいたのではなく、奥様の周燕飛さんから直接お渡しいただきました。 http://store.toyokeizai.net/books/9784492444344/ 日最大のドヤ街「あいりん地区」の再生はこうして始まった。大阪市特別顧問という当事者中の当事者である著者の筆によって描く。 このは、中身を読まずに想像すると、橋下市長の下で特別顧問になったネオリベ経済学者が、労働者やホームレスたちの声を踏みにじってスラムをクリアしようと企むけしからんストーリーかと思うかも知れませんが、さにあらず、ある意味で全く逆です。 西成特区構想の仕掛け人がすべてを語る。 日最大のドヤ街で、脱貧困の闘いが始まった! 書のはじめの方で、特別顧問となった鈴木さんが集めた有識者座談会の面々は、マンガ「かまやん」で有名なあ

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    helioterrorism
    helioterrorism 2016/10/19
    《橋下市長の下で特別顧問になったネオリベ経済学者が、労働者やホームレスたちの声を踏みにじってスラムをクリアしようと企むけしからんストーリーかと思うかも知れませんが、さにあらず、ある意味で全く逆》
  • 「俺の若い頃は・・・」の実情 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    例の過労・パワハラ自殺でいろいろ騒ぎになっているようですが、こういうときについつい出がちな「俺の若い頃は・・・」について、毎年明治大学労働講座で喋っているネタがあるので、そこだけ引用しておきますね。 先日、昭和女子大学で講演したときも使ったネタですが。 http://hamachan.on.coocan.jp/roujun1107.html 正社員は会社のメンバーとして一生懸命働きますと言いましたが、当に24時間、365日ぶっ通しで働いたら間違いなく人間は死にますから、そんな馬鹿なことはありません。昔はどうだったかと言うと、やれと言われたらやるのですが、実際にはそんなに無茶苦茶をいつもやらされている状態ではなかったと思います。昔、クレイジーキャッツというお笑いグループの植木等が「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」と歌っていました。実際に、正社員自体が昔はけっこう気楽な稼業だったと思い

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