27日午後6時40分ごろ、東京都杉並区天沼の民家から、「息子が包丁を取り出している」との通報が警視庁荻窪署にあった。署員が駆け付けると、1階の居間のソファで男が母親(79)の首に包丁を突き付けていたため、母親を解放するよう説得。同午後8時15分ごろ、包丁が首から離れたすきに署員が飛びかかり、男を殺人未遂の現行犯で逮捕した。けが人はなかった。 男は同所のシナリオ作家、石川雅也容疑者(48)。荻窪署の調べでは、石川容疑者は妻(47)や長女、自分の母親と同居していたが、妻がDV(配偶者間暴力)の被害を訴えて数日前に長女と自宅外に避難していた。署員には「警察は妻の居場所を知っているはずだ。教えなければ母親を殺す」などと要求していたという。同署によると、石川容疑者は調べに対し「母親と仕組んでやった」などと供述しているが、母親は否定しているという。 石川容疑者は『難波金融伝 ミナミの帝王』シリーズなど