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2016年12月19日のブックマーク (2件)

  • 『悲劇の構造 シェイクスピアと懐疑の哲学』 スタンリー・カヴェル著 評・納富信留(ギリシャ哲学研究者・東京大教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    圧巻の『リア王』解釈 没後400年を迎えたシェイクスピア。その悲劇はいまだに解釈が尽きず、というより、より多くの新たな疑問を生み出している。その7作品を論じるのは、現代アメリカを代表する哲学者スタンリー・カヴェル。日ではあまり知られていないが、ハーバード大学で独自の思索を展開し、映画論などでも活躍、熱烈なファンを持つ哲学者である。 四大悲劇を中心に折々に書かれたシェイクスピア論をまとめた書は、無論哲学ならではの難解さに満ちている。だが、フロイトやニーチェやデカルトやウィトゲンシュタインらから深層へと切り込む迫力、言葉への繊細な感覚は、シェイクスピアと哲学双方への関心を 掻 ( か ) き立ててくれる。 圧巻は『リア王』開幕部の読解であろう。老王リアはなぜ姉娘たちの見え透いた 嘘 ( うそ ) に喜び、末娘の真心に怒りをぶつけたのか。従来は無思慮や 耄碌 ( もうろく ) 、作者の不首尾

    『悲劇の構造 シェイクスピアと懐疑の哲学』 スタンリー・カヴェル著 評・納富信留(ギリシャ哲学研究者・東京大教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
    hharunaga
    hharunaga 2016/12/19
    「(リア)王は偽りの愛を人前で示してもらうことを望み、コーディリアの真実には自分の正体が暴かれる脅威を覚えたのだと。…従来とは真逆の解釈である」
  • 『最後の資本主義』資本主義を脅かしているのは、信用の弱体化である - HONZ

    作者:ロバート・B. ライシュ 翻訳:雨宮 寛 出版社:東洋経済新報社 発売日:2016-12-02 去る12月2日に日財団で行われた「Bコーポレーションを知る会」に出席してきた。Bコーポレーションという言葉は聞き慣れないかも知れないが、アメリカの非営利団体B Labが運営する、社会的責任や持続可能性などを評価する認証制度で、「TransFair」がフェアトレード・コーヒーを認証するのと同じように、アカウンタビリティや透明性などB Labの掲げる基準を満たした企業に対して与えられる民間認証である。 「B」は「Benefit」(ベネフィット=利益)のことであり、環境、コミュニティ、従業員などの様々なステークホルダーの利益を意味している。アウトドア用品のパタゴニアを始め、現在までに世界50カ国で、約2千社が取得している。日にはまだBコーポレーションのような認証制度は見られないが、日でもB

    『最後の資本主義』資本主義を脅かしているのは、信用の弱体化である - HONZ
    hharunaga
    hharunaga 2016/12/19
    “ライシュ教授が思い描くこれからの資本主義の姿は、今あるような「株主資本主義」ではなく、60年前はアメリカでも当たり前と考えられていた…「ステークホルダー資本主義」”