【読売新聞】仏教の奥義明らかに 鈴木大拙(だいせつ)は渡米後4年ほどたった明治34年1月、心友西田幾多郎に手紙を書いた。そこには「予は近頃『衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど)』の旨を少しく味わい得るように思う」とあった。そ
【読売新聞】「声による評伝」の試み 作家プリーモ・レーヴィはナチス・ドイツのアウシュヴィッツ強制収容所からの生還者である。一九一九年、イタリアに生まれ、第二次世界大戦下に化学者を志すも、パルチザンに身を投じて逮捕。ユダヤ人だったため
【読売新聞】自筆楽譜の数奇な運命 ヴィヴァルディといえば、ヴァイオリン協奏曲集「四季」。なかでもイ・ムジチ合奏団の演奏による録音は、ひと昔前にはクラシック初心者が最初に手にする一枚として、またバロック音楽の代表的作品として、記録的な
【読売新聞】常套句から逃れる方法 今今今今今今今今今今今今今今。繰り返すと「今」は単なる線の集合へと崩壊する。同じことが常套(じょうとう)句にも言える。何度も人々の口の端に上るうちに、表現が空っぽの記号へと変貌(へんぼう)する。本来
【読売新聞】 犯罪の減少や抑止は多くの人が望むことだろう。だが、どのように取り組めばよいのか。本書の著者である米国の研究者は、これからの警察活動の中心はデータだと言う。 犯罪情報、個人情報、位置情報……。膨大なデータを解析すると、自
【読売新聞】流動する生命現象 「私」が外界を眺め、自由意志に基づいて行動を決める。そう見なすことが近代思想の前提であり、いまの社会では常識にしみわたって、法や制度を支えている。 だがそれは本当だろうか。実体験に即して考えてみれば、何
【読売新聞】政治の闇の深さ 先頃のイタリア総選挙では、「五つ星運動」「同盟」(前身は「北部同盟」)とポピュリズムが勝利した。連立協議は難航、「反EU政権誕生か」の見出しも。ポピュリズムの元祖で「フォルツァ・イタリア」の党首・ベルルス
【読売新聞】数字が人を裁く時代 ラカン派精神分析と聞くと、難解そうだと敬遠してしまう人も多いかもしれない。確かに本書は、後期ラカン(およそ一九七〇年代以降)および現代ラカン派の理論を解説している。だが単なる「なるほど」では終わらない
首相官邸を出る柳瀬唯夫・経済産業審議官(右から2人目)(12日午前10時37分、首相官邸で)=青山謙太郎撮影 学校法人「加計(かけ)学園」の愛媛県今治市での獣医学部新設を巡り、県や市の職員らが2015年4月に柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会したとする記録文書に関連し、出席者の一人が読売新聞の取材に、柳瀬氏との面会について「間違いない」と証言し、柳瀬氏から「首相案件」との言葉があったことも認めた。 柳瀬氏は10日に「記憶の限りでは会っていない」とするコメントを出している。 この出席者によると、15年4月2日に首相官邸で行われた面会には、県と今治市の職員、加計学園の職員らが参加。県職員が作成した記録文書の通り、柳瀬氏から「首相案件」との発言があったとし、「どういう意図でその言葉を使ったかは推し量りかねるが、(獣医学部新設に)前向きだと受け止めた」と語った。柳瀬氏が面会を認めていないことについて
【読売新聞】 世界の民主主義が直面する難題を、どのように捉え、対峙(たいじ)すればよいのか。本書は、この問いに挑んだ同名の番組に基づく、インタビュー集である。米仏独6人の識者による思考の軌跡を記録する。 繰り返し語られるのは「言葉」
【読売新聞】社会事象の「なぜ」説明 バブルと差別。一見異なるこれらの共通点は「同調」である。たとえば自分は仮想通貨に価値があるとは思わないが、他の人々は価値が高いというから、それに従おう。自分は特定民族の排斥が正しいとは思わないが、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く