太陽光パネルを設置した屋根から積もった雪が滑り落ちるケースについて、国民生活センターに寄せられる相談が増加していることが27日、分かった。同センターは重大事故につながる恐れがあるとして注意を呼び掛けている。 同センターによると、2008年度に3件だった相談件数は年々増加し、11年度は63件。今年は12月25日時点で26件に上り、前年同期(21件)を上回っている。 太陽光パネルは構造上、積雪が滑りやすい。トタン屋根に比べ、パネル付きの屋根は約1メートル遠い場所まで落下するとの実験結果もある。 地域別の相談件数(累計)は、南関東の46件が最多。2番目に多い北海道・東北北部の17件を上回り、同センターは「普段降雪の少ない地域ほど、雪止めの処置を行っていない」としている。 都市部など住宅密集地では自宅敷地の外に雪が落ちる可能性が高く、「通行人や車両を直撃し、重大事故に発展する恐れがある」と