先に結論を書く。 大学の研究力が衰退した最大の理由は「教育改革」である。予算の減少が最大の理由ではない。 教育改革をやめれば、予算を増やさずとも研究力は向上する。 もっと平易に書けば、 教育を頑張りすぎたから研究力が落ちたのである。 教育には手を抜いて、研究に力を注ぐべきである。 過去の研究成果が現代のノーベル賞受賞に結び付いている理由を端的に言えば、 「昔は教育を適当にやっていたから」であり「時間がたっぷりあったから」である。 今は、産業界からの圧力で様々な教育改革が強烈に進められている。 皮肉なことに、どんなに教育に力を入れて優秀な人材を育てても、その能力を十分に活かすだけの場所が今の産業界(とくに経団連)には存在しない。 そんなことは「退職しました」系のエントリでも読めば明らかだ。 改めて言うまでもないが、大学教員が持つリソースは有限である。 教育にリソースを割けば、その分、研究に割