「沖縄ヘイト」を可視化するため、ヘイトスピーチへの抗議を続ける「沖縄カウンターズ」が設置した展示空間=2022年2月、那覇市の「ブックカフェ&ホールゆかるひ」 琉球新報社は10日、池宮城秀意賞記念フォーラムを開き、「沖縄ヘイトにあらがう」をテーマに県内外の識者やジャーナリストと議論を深める。そもそも「沖縄ヘイト」とは何だろうか。過去にどんな事例があったのか。琉球新報の記事などを基にまとめた。 フェイクを拡散 「沖縄ヘイト」とは、沖縄に対する差別的な言動(ヘイトスピーチ)のことを指している。特に、沖縄の重すぎる基地負担について改善を求める声や、新たな基地建設に反対する声などを含む内容に対し、差別や偏見に基づく言動が相次ぐ。事実に基づかない「フェイク」を基にした誹謗中傷も拡散され、事実を確認する「ファクトチェック」も重要になっている。 沖縄差別は、歴史的な出来事の中でも確認できる。明治政府が琉