行政学叢書[全12巻] 第1巻 官庁セクショナリズム 今村都南雄[中央大学] セクショナリズムは官僚制の病理でしかないのか.この現象を歴史過程,政治過程,組織過程の三つの側面から捉え直し,その複合的性格の淵源を明らかにする.官僚制組織の研究に新たな切り口を示す意欲的取り組み. 第2巻 財政投融資 新藤宗幸[千葉大学] 近代日本がつくりだした巨大な政府金融システム=財政投融資とは何か.それはどのような仕組みをもち,いかなる機能をはたしてきたのか.2001年改革による制度変化と残された課題を探り,そのあるべき将来像を模索する. 第3巻 自治制度 金井利之[東京大学] 2000年分権改革は,「第三の改革」と称される大きな改革をもたらした.と同時 に,「改革が改革を呼ぶ」現象を生んでいる.本書は,2000年改革によって流動化し始めた自治制度改革が,どのように進行しているのか,そして,それは