民主党政権がスタートした。ようやくこれから政策の姿を明らかにしてゆくわけだから、今の段階で問題点ばかりをあげつらうのは生産的ではない。これまでの日本の政策、政策決定プロセスが抱えていた問題を解決するための努力を期待したいと思う。 そうしたなかで、とりわけ注目されるのが成長戦略のあり方だ。選挙時の各党のマニフェストのなかには、明確な成長戦略は読み取れない。以下では、経済政策と経済成長の関係を整理して考えよう。 重要なサプライサイド政策 当然のことだが、経済を成長させるには需要面と供給面の双方が拡大していく姿を描かなければならない。しかし、需要は供給を上回って中長期に伸び続けることはできない。その意味で成長戦略の基本は、サプライサイドの強化でなければならない。 そこでまず、生産関数の枠組みで考えるのが出発点になる。通常の生産関数は、国内総生産(GDP)をアウトプットとし、そのためのインプットと
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