先の「アブストラクトゲーム栄誉の殿堂」に書いた "Hnefetafl(Tablut)" について。 日本国内ではまったく無名のゲームなのだが、実はなかなか面白いゲームなのでちょっとだけ触れておきたい。名称については、大型の盤で遊ばれるのが "Hnefetafl" 、9×9の小型の盤で遊ばれるのが "Tablut" というふうな区別があるらしいのだが(正確なところは不明)、ここでは Tablut の方についてということで。 "Tablut" はスカンジナビア半島のバイキング文化がその発祥と言われる非常に歴史の古いボードゲームだ。マス目のある盤上で立像型の駒を使用してプレイするので外観はチェス型ゲームを思わせるが、実際は日本の「はさみ将棋」同様、相手の駒を挟んで捕獲するタイプのゲームである。 ただし、先手と後手では駒のレイアウト、勝利条件が異なるので、先手後手を交互に何度かプレイして先にN