【欧州総局】内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者で、性犯罪などの疑いで国際指名手配中のジュリアン・アサンジ氏(39)が4日、スペイン紙パイスのインタビューに応じ、米公電の暴露により自身だけでなく家族や弁護士にも脅迫が及んでいることを明らかにした。また今回の暴露は、ベトナム戦争の戦略的ミスを告発した「ペンタゴン・ペーパーズ事件」をしのぐ意義を持つと強調した。 インタビューはネット上のチャット(会話機能)で行われた。 アサンジ氏は「米軍関係者から(家族と弁護士を含む)私たちに向けられた暗殺、誘拐、拘束予告は数百件に上る」と憂慮しつつ、過去の経験則から脅迫を「無視する」と述べた。 次々と明かされる公電の内容が国際関係に与える衝撃により「地政学(史)は今後、公電の公開前と公開後に二分されるだろう」との見方も示した。米政府を揺るがした内部告発には、71年にベトナム戦争の実態を暴く文書が国防総省か