世間の注目度は今のところまだ高くはないようだが、何だか気になる。今年に入って、そう思った話がある。ERP(統合基幹業務システム)パッケージ国内大手のワークスアプリケーションズが発表した、2月26日付のニュースリリースだ。 その内容は、「ワークスアプリケーションズが東京大学と経済産業研究所と手を組み、グローバルで勝てる人材政策のメカニズムを研究する」というものだ。直感的に何だかすごそうである。どんな方法で、そんなことを実現しようとしているのだろうか。 取り組みのキーワードは、ビッグデータ分析だ。「今回の研究は、企業の人事関連データを収集・分析し、人事を科学しようという試みだ」。ワークスアプリケーションズの鈴木竜プロダクト事業本部ゼネラルマネジャーは、こう説明する。 人事ビッグデータ分析の手順はこうだ。 アンケートでなく“生”の人事データを分析 企業から従業員の労働時間や評価、昇進の状況、配属
![「人事を科学する」──ブラック企業問題を解決できるか?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)