年に2回発行される「淡青」の特集は、大学広報誌として異彩を放っている。例えば「トイレと東大」「猫と東大」「素朴な疑問 vs東大」――。SNSで記事がバズったりメディアに見つかって書籍化されたりと、斬新な切り口がしばしば話題になるが、内容はごく真摯な研究、人、モノの紹介だ。発行元である広報室の杉山清彦室長と編集・取材・執筆を担当する高井次郎さんに、「淡青」の人気の秘密を伺った(写真は、左が高井次郎氏、右が杉山清彦室長)。 ◆多様な分野の第一人者が揃う学内はネタの宝庫 「淡青」という誌名は東京大学のスクールカラーに由来する。1999年の創刊時、刊行あいさつで「東大について学外に知ってもらいたいという願望」と「学外から東大に向けられる関心」の双方を満たす媒体と位置づけられた広報誌は、これまでに48号を数えた。読者層は、学生・教職員だけでなく、卒業生を含めた学外にも広がっている。 ―毎回ユニークな