理工学系の学生は,大学院に進むと研究に没頭する.博士課程を出て,数年経つともう30歳である.仕事は益々面白くなり,かつまた忙しくなる.そうして結婚の機会を逃がすことも多い.それは残念である.良い仕事を継続するには,やはり良き伴侶が必要であると私は考える.それだけに相手を選ぶに当っては,就職時の会社選択以上にしっかりと手間暇かけるべきだと私は考える. 私は以前から「配偶者の選び方」は「まず外見で選べ!」といってきた.しかし,この言い方は誤解されやすいので,詳しく説明しよう. 世の中には半数の異性が居る.同世代の異性に限定してみてもその人数は極めて多い.その中から一人を選び出すのであるから,選択だけで大変である.例えば,伴侶として気に入るかどうかを10の因子で考えることとしよう.配偶者の選出過程は次のように分解される. 測定すべき因子を選択する. 合格基準を定める. 因子の一つを選び,計測する