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ブックマーク / www.genda-radio.com (9)

  • 非労働力人口への注目 (ゲンダラヂオ(玄田ラヂオ))

    1月の労働力調査の結果が発表された。 失業率が下がったことで報道も若干拍子抜け 気味といったところか。おそらく5月に発表される 4月の労働力調査の結果が、注目を集めること になるだろう。3月一杯で契約が切れる非正規雇用が  とても多いと予想されるからだ。 ただ現状でも気になるのは、就業者数とならんで 労働力人口も12ヶ月連続して減少していることだ。 働くことを断念した無業者である非労働力人口が 特に若年・中年の男性で今後増えていくとすれば それは雇用問題に限らず、治安や自殺など社会 不安に直結する。非労働力人口は、前年同月に 比べて22万人増である。 非労働力人口には、団塊世代の引退など別の 要因も左右しているので、その動きは複雑だ。 今後その動きは、要注意である。

  • A4紙4~5行で語る真実 (ゲンダラヂオ(玄田ラヂオ))

    ジョブ(仕事)は、個人が就業機会に出会うこと によって生じるマッチングの産物である。この マッチングを経済全体について高めるために 期待されたのは、専門的能力を人の自助努力 によって形成することだった。 高度な専門的技能を保有することの重要性は 否定されるものではないが、むしろ実際には 「やる気」や「人柄」に象徴される勤務への 意欲や姿勢といった人的要素が、 転職の成否を決めるカギとなっている。 その上で就職活動に際しては、 自身がそれらの要素を保有することを どのように他者に伝えるかという自己表現力が、 個人に求められている。 この自己表現力の形成は、ジョブを求める すべての人々にあてはまる、世代を超えた 共通課題である。早期退職によって会社を去った人々は、 「今までの会社生活は自分にとって何だったのか」 「一体、自分とは何なのか」というアイデンティティ

  • 本当のミスマッチ (ゲンダラヂオ(玄田ラヂオ))

    非正規雇用からの失業者に対する ミスマッチ対策について、昨日の答えに 違和感をおぼえる人もいるかもしれない。 おそらく通常のコメントは次のような 感じではないか。 「これからは介護などの人手不足分野 への移動を促進することが必要です。 そのためスキルのミスマッチの解消が 重要であり、能力開発に、政府も積極的に 取り組むべきです。」 概ねそのようなコメントに反対はない。 政府も実際には緊急の能力開発に向けた 助成措置の拡充に走り始めているようだ。 介護や医療など人手不足の生活密着分野 への移動が、今回を契機に促進されれば それに越したことはないと思う。 今朝のヤフーニュースにあった、雇用対策として 振り込め詐欺の注意をする超えかけ人員確保 というのは、ちょっとびっくりしたが。 ただスキルのミスマッチが深刻であることは いうまでもないが、統計からはスキルのミスマ

  • 最も有効な雇用創出対策 (ゲンダラヂオ(玄田ラヂオ))

    以前、雇用危機を克服するのに 有益な雇用創出対策は、現実には なかなか難しいということを書いた。 介護、環境、農業など、今後の国民生活 が向上するために、成長が期待される分野での 就業拡大が期待されるのは、よくわかる。 それが可能であれば、それに超したことはないと 思う。しかし実際の問題として、それらの分野で 今後懸念される、雇用機会を失った多数の人々を すべて吸収するというのは、現実的には難しい。 だとすれば、量的に雇用機会の拡大を可能にする方策は まったくないのだろうか。 ○ 実際には、雇用機会の拡大にきわめて効果的な手法であり、 通常あまり指摘されていないものが、一つだけである。 しかも、公共投資など新たな大規模な財政出動を 必要としないものである。 それは、持続的な雇用創出の実績を有する事業所や企業を 個別に見つけ出し、それらに対して集中的・包括的な支援を

  • 自分を守る自分のための雇用対策 (ゲンダラヂオ(玄田ラヂオ))

    以前、大学での授業用につくった資料(一部修正)です。 何かのお役に立てば幸いです。 玄田 有史 ○ 不透明さを増す雇用情勢のなか、多くの国民が自分の雇用生活を、生涯にわたり守っていくための、具体的なポイントをすみやかに周知徹底すること、そしてそのための国民の目線に立った情報発信が、まず重要。 1.「3年くらいは、つづけてはたらけそうな会社をえらぶ」 *有期雇用は原則最長3年(派遣も3年まで働けることがある、特別な業務では期限なし、日雇い派遣など法的に規制するのも一案だが、そのリスクを自ら認知・回避することが重要) *予想外のことで仕事を辞めなくてはならなくても一定期間働いた実績が意味を持つ(できればあまりに短い期間で転々としないほうがいい) *どうしようもない理由がない限り、辞めないことが大事(辞める前に十分、上司、人事、組合などに相談する他、辞めるとしても、就職が決まってから辞職

    hinemosu_notari
    hinemosu_notari 2009/01/08
    この間、ばくぜんと転職を考えるひとに仕事日記をすすめた
  • 問われているのは何か (ゲンダラヂオ(玄田ラヂオ))

    雇用契約を突然解除された 有期雇用の労働者への住宅・生活支援が 民官挙げて行われている。仕事住宅もない  まま年を越すことになる「ホームレス」の人たちは、 以前から数多くいた。そこへ新たなホームレス層 が加わった。 雇用対策として、ハローワークでの職業紹介の他 住宅相談対応も開始された。12月15日の初日だけで 57件の雇用促進住宅への入居が決定したそうだ。 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1216-4.html ホームレス対策も、2007年に行われた全国調査を踏まえて 新たな基方針が策定されたそうだ。今回の新たな状況を 踏まえて方針を練り直すことも早急に考えるべきだろう。 http://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/homeless.html ホームレスや住居不定者への対応は、基

  • データのおはなし (ゲンダラヂオ(玄田ラヂオ))

    私が『就業構造基調査』(以下、 就調)と最初に出会ったのは、 大学4年生頃でなかったかと思う。卒業後に大学院に進学を決めたものの、 何をどのような勉強をしておけばよいのか、皆目見当もつかない。 今から約20年前の話だ。 そんな私に、恩師の石川経夫先生から研究のお手伝いをするように 誘っていただいた。手伝いといっても、データ処理能力に特段優れて いたわけではない私に、先生はこんな仕事を与えた。過去に行われた 実証研究の図表を前に「最新時点までデータを追加してみてください」。 図書館から借りだした統計書から、関連した表を探し、その数値を 手書きで折れ線グラフに書き込んでいく。その作業のなかで、私は初めて 多くの政府統計に触れた。なかでも抜きん出て分厚い報告書として就調があった。 あるときは、先生から「とにかく眺めているだけでもいいんです」といわれた 記憶もある。あるときは、

  • 雇用創出のために (ゲンダラヂオ(玄田ラヂオ))

    雇用対策のうち、最も期待が高いのは  なんといっても新しい雇用機会の創出 だろう。 オバマ次期米国大統領の公約は たしか250万人の雇用創出だ。もし 実現がまったくもって不可能だったとき、 待っているのは、すさまじい失望感と反感 だ。ただ、オバマさん、なんとなく「運」を 持っているような気がするのだけれど、 どうなのだろう。 日でも100万人規模の雇用創出など  打ち上げられれば、それは素晴らしいだろう。 なかでも今後の持続的成長と国民生活のために、 分野として、環境、自然、介護、医療、福祉、観光 農業あたりで、雇用創出に期待したいといった 識者のコメントが多いように思う。 「そのためにみんなで知恵を出し合うべきだ」とも。 誰が知恵を出すのかな。私も、それらの分野で雇用が 今回の危機を契機に自然に拡大していく道筋が できれば、それはそれで素晴らしいと思う。

  • ゲンダラヂオ | 玄田有史がお送りする、 ダラダラ惑う 『ゲンダラヂオ』です。

    何十年ぶりに ペヤングソース焼きそば をべる。 理由はご存じのとおり。 湯切りの網が付いて 持ち手の場所に☆があったり、 なんかすごいぞ。 ソースもかやくも 焼きそばであり、 ぺヤングだった。

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