昔懐かしい「紙風船」や「柳行李」の思い出……。 子どもの頃紙風船をくれた越中富山の「薬売りのおじさん」は、日本中を旅する語り部でもありました。江戸時代に始まり300年にわたって、日本中で愛され、親しまれてきた売薬さんと配置薬にまつわる、古くて新しい、そしてどこか懐かしい世界をご紹介します。 「まいどはや まめなけ」……「ごめんください 達者でしたか」かつて越中富山の薬売りが、日本全国の家庭に届けた懐かしいお国なまりのごあいさつです。 お客様との信頼関係を積み重ねた約300年の歴史は、全ての人々が健康であることを祈り続けてきた年月の積重ねでもありました。 奉仕の精神「先用後利」は、日本全国のご家庭で愛用されている「配置薬」として、現代にもしっかりと受け継がれています。 これからも、私たち「富山の薬売り」は、お客様との深い絆に育まれた「文化」を受け継ぎ、変わらぬ真心で「健康」をお届けし続けます