「おぬしもワルよのぅ……」商人(あきんど)ならば一度は言われてみたい台詞。お中元、お歳暮、賄賂に、営業マンの必須アイテム? 悪徳商人が、菓子箱の底に賄賂の小判を忍ばせて悪代官に贈る……。 「どうかお納めください、お代官様」 「越後屋、おぬしもワルよのぅ」 「いえいえお代官様にはかないません」 「ふぉっふぉっふぉ……」 時代劇などでおなじみのこんな場面に登場する「山吹色のお菓子」(賄賂に使う小判の隠語)を実際に商品化してしまったのが、デザイン・SP(販促)ツールの企画会社である有限会社セントラル・スコープだ。 社長の野原氏が、時代劇好きの友人と話していてふと欲しくなり、探しても見つからなかったので、「無いなら作ったら面白いじゃん!」と、即、商品化に向けたプロジェクトを立ち上げたのだとか。 外箱は桐箱が良いとか、お菓子を小判型に作るとか、饅頭の下に二重底で小判を隠すとか……多くのアイディアを出