NECは19日、アプリケーションを変更せずに、自動的に並列化することができるマルチコアプロセッサ技術を開発したと発表した。既存プロセッサの簡単な拡張により、実現できるものだという。 携帯電話や情報家電などでは、消費電力を維持したまま(または削減しながら)、より高機能・高性能を実現する必要がある。そのため期待されているのがプロセッサのマルチコア技術で、すでにNECエレクトロニクスからはCPUコアを3つとDSPコアを1つ搭載する「MP211」のような製品も登場している。 今回開発した技術は、(1)プロファイルを利用した自動並列化コンパイラ、(2)並列化によるオーバーヘッドを最小限に抑える追加命令セット、(3)投機処理を効率良く行うプロセッサアーキテクチャ--から構成される。このアーキテクチャは並列化に伴う処理順序不正の検出・実行取り消し・やり直しを効率良く実現することができ、これにより、コンパ