トヨタ自動車は車載用電池の再利用に向けた取り組みを拡大する。ハイブリッド車や電気自動車(EV)など電動車の販売拡大に伴って今後増加すると予想される使用済み電池を電力の需給調整などに二次利用する仕組みを構築し、資源の有効活用や車のコスト低減につなげる。 トヨタは東京電力ホールディングスと中部電力の火力発電事業の共同出資会社JERA(ジェラ)と共同で、ニッケル水素電池を使った2年にわたる蓄電池システムの実証実験を3月末までに終えた。2020年度からはリチウムイオン電池の試験に取り組んでおり、その後にニッケル水素電池とリチウムイオン電池などを組み合わせた大規模な実証試験を行うことも計画している。 両電池ともトヨタのハイブリッド車に採用されている。計画については両社の担当者がインタビューで明らかにした。 ブルームバーグNEF(BNEF)によると、昨年末時点で世界で利用されているEVは700万台で、