「自家用車」を購入するのか、それとも「タクシー」を利用するのか。 コンピュータリソースを自前で調達する「オンプレミス」と、ベンダーに借りる「パブリッククラウド」では、それと同様の違いがある。何かと維持費のかかる自家用車に比べ、タクシー利用は手軽で安価だ。 しかし、そんなタクシーも使い方を誤れば高くつく。 クラウドを“お得に”使うための二つの勘所を押さえよう。 回転寿司チェーン店を展開する「あきんどスシロー」の情報システム部長 田中覚氏は、「ITに投資するくらいなら、そのお金で“中とろ”を半額にしたほうが、お客さんに喜ばれるのではないか」と、社長から問いかけられる。「普段は遊んでいる、でもピーク時は遅い。そんな使えないシステムでは社長を説得できない」。そう考えた田中氏が選択したITインフラがパブリッククラウドだった。 スシローだけではない。様々な企業がクラウドサービスでIT投資の最適化を図っ
![[1]クラウドは決して安くない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)