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ブックマーク / honz.jp (41)

  • 『本屋、はじめました』と『ローカルブックストアである』本屋の仕事の本質は、「待つ」に凝縮されている - HONZ

    荻窪駅の改札を出て、手頃な惣菜の店などが並ぶ庶民的な品揃えの駅ビルを抜けると、目の前はもう青梅街道だ。青梅街道を左折したら吉祥寺方面へと歩きはじめよう。迷ってはいけない。ひたすら歩を進めるべし。ただ駅を離れるにつれてお店も少なくなってくるし、「ホントにこの道でいいのかな……」と次第に不安になってくることはあらかじめお伝えしておこう。 しばらくすると目の前に環八通りとの交差点が現れる。どうかあと少しだけ頑張って欲しい。環八を渡ると、明らかに空気が変わったことに気づくはずだ。駅前の商業地域から住宅地に入ったためだが、それがお目当ての店が近づいたことを示す合図。やがて通りの右側に、年季の入った外壁に青いテントが映える素敵なお店が見えてくる。 ガラス張りの入り口はオープンな雰囲気でとても入りやすい。入るとまず小さな平台が目に留まるだろう。小さいからって侮ってはいけない。好きならそこに並ぶをひと

    『本屋、はじめました』と『ローカルブックストアである』本屋の仕事の本質は、「待つ」に凝縮されている - HONZ
    hiroomi
    hiroomi 2017/04/21
  • 『ダメな統計学 悲惨なほど完全なる手引書』で科学の基盤をより確かなものにする - HONZ

    世界は数字であふれている。政治家の支持率から健康品が病気のリスクを下げる確率まで、ニュースや広告を介して、新たな数字が次々とわたしたちに届けられる。しかしながら、その数字がどのようにつくられ、どのような意味を持つのかを真に理解することは容易ではない。特に、数字の送り手に悪意がある場合には注意が必要だ。50年以上前に出版された世界的ベストセラーの『統計でウソをつく法』で知られるように、統計を恣意的に用いれば、多くの人を欺くことはそれほど困難ではないのだ。 それでは、きちんとした科学研究室・大学によって裏付けられたデータならば無条件で信用できるのだろうか。そうではない、と統計学の講師でもある著者のアレックス・ラインハートはいう。科学者たちに悪意があり、統計学を歪めて使用しているわけではない。科学者たちもまた、わたしたち一般市民と同様に統計学をきちんと理解していないというのだ。 科学者は、統計

    『ダメな統計学 悲惨なほど完全なる手引書』で科学の基盤をより確かなものにする - HONZ
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    hiroomi 2017/02/22
  • 『都市と地方をかきまぜる 』 都市住民を閉じ込める、二つの「見えない檻」 - HONZ

    べる通信」という情報誌をご存知だろうか? これは、農業や漁業などの作り手の情報が書かれた冊子と、彼らが収穫した野菜や魚が定期的にセットで届く、生産者と消費者をつなぐ新しいタイプの「べ物付き情報誌」である。それに加えて、ここには生産者と消費者が直接つながる様々な仕掛けも設けられている。 この情報誌を始めたのが、書の著者で、岩手県花巻市のNPO法人・東北開墾の代表理事を務める高橋博之氏である。同法人は、2013年に高橋氏を編集長として、冊子と共に東北の農水産物を会員に届ける「東北べる通信」をスタートした。月2,580円(送料・税込)の会費で読者になると、月に一度東北の農水産物と冊子が届く。冊子には生産者のインタビューやレシピなどが紹介されており、生産者も参加したクローズドなFacebookグループに招待される。 この仕組みはまたたく間に全国に広がり、2014年には高橋氏を代表理事と

    『都市と地方をかきまぜる 』 都市住民を閉じ込める、二つの「見えない檻」 - HONZ
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    hiroomi 2016/10/16
  • 『トヨタの自工程完結』新刊超速レビュー - HONZ

    トヨタの自工程完結』というタイトルを見ただけでは、なんのことだかさっぱりわからないと思う。この屋で最初に見たとき、トヨタ・工程というところを見ただけで、なんとなく生産管理やカイゼン関連のなんだろうなと思い、自分には関係ないからと、を手にとることはなかった。きっと多くの人も同じように感じているのではないかと思う。 でも待ってほしい。このは生産管理のではなかったのだ。この仕事の進め方を劇的に変えることができる新しい取り組みについて書かれたものだ。いろんな屋でたくさん並んでいたので、序章を立ち読みしてみて驚いた。これが、めちゃくちゃおもしろいのだ。私たちは「実は基的なことができていない」という認識を持っていなければいけない。とか、みんな無駄なことはしていないつもりです。しかし、それは「やっているつもり」になってしまっているだけだ。と言った刺激的な言葉に引きこまれて購入し、

    『トヨタの自工程完結』新刊超速レビュー - HONZ
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    プロレスには人生の大切な全てが詰まっている!『パパはわるものチャ... 2018年09月23日 プロレスは人生の縮図だ。 人生では勝つことも負けることもあるけれど、勝ってばかりだと面白くないし、反対に負けてばかりでもやるせない。 絶対に勝たなければいけない時もあるし、勝ちを譲った方が良い場面...

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    hiroomi 2015/08/29
  • 『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法 ビジネスを指数関数的に急成長させる』 - HONZ

    書は2014年10月に出版された「Exponential Organizations」の邦訳である。「Exponential」とは「指数関数的な」という意味の単語で、ちょうど指数関数のグラフが急上昇するカーブを描くように、飛躍的な発展を遂げる企業のメカニズムについて解説した一冊である。「Exponential Organizations」を直訳すると「指数関数的な企業」になるが、書ではイメージしやすくするために「飛躍型企業」という訳語で表した。 書を執筆したのは、サリム・イスマイル、マイケル・S・マローン、ユーリ・ファン・ギーストの3人。さらに「まえがき」と「あとがき」に登場するピーター・ディアマンディスをはじめとして、多くのシンギュラリティ大学(SU)関係者が協力している。著者のひとりであるサリム・イスマイルは、そのシンギュラリティ大学の共同創設者だ。またユーリ・ファン・ギーストも

    『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法 ビジネスを指数関数的に急成長させる』 - HONZ
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    hiroomi 2015/08/06
  • 『奴隷のしつけ方』奴隷を中州に捨てるべからず - HONZ

    『奴隷のしつけ方』と衝撃的なタイトルだ。著者はマルクス・シドニウス・ファルクスというようだ。古典なのだろうか。書を手に取り、パラパラとページをめくると違和感を覚える。マルクス・シドニウス・ファルクスとは何者なのか。記憶の糸を手繰る。しかし、思い出せない。書の帯には「何代にもわたって奴隷を使い続けてきたローマ貴族の家に生まれる。」とある。書店でスマートフォンを取りだし、検索してみる。ウィキペディアでも見つからない。謎は深まる。 答えを求めてページをめくる。翻訳者のあとがきを読んだとき、謎が解けた。 当の著者はジェリー・トナーという男だ。解説者として表紙に名前がある。ケンブリッジ大学の古典学研究者のようだ。そう、著者とされるマルクス・シドニウス・ファルクスとは架空の人物だ。書は古代ローマ帝国時代の奴隷という存在がどのようなものであったかを、架空の人物に語らせ、各章の末尾に物の著者トナ

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    hiroomi 2015/06/18
  • 科学の最重要未解決問題『意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論』 - HONZ

    「意識のハードプロブレム」とは何かご存知だろうか。端的に言うと「物質である脳が、どのようにして非物質である意識体験を生み出しているのか」という脳科学の未解決問題のことだ。哲学者のデイヴィッド・チャルマーズによって1994年に提唱され、それまで神経科学的な分析によって意識に関する謎はすべて解けたと考えていた研究者たちに大きな衝撃を与えた。 彼らが解決済みだと考えていたのは、あくまで「脳内で情報がどのように処理されているか」という機能的な問題だけであり、「意識はなぜどのように生じるのか」というもっとも根的な問題は、実は手つかずのままだった。いや、科学者たちはあえて目を背けていた、というのが正しいかもしれない。 意識の科学的な起源に関する問いは300年以上をさかのぼり、18世紀初頭ライプニッツは次のように述べている。 視覚や聴覚などの感覚意識(中略)が、どのような力学的な仕組みから形成されるの

    科学の最重要未解決問題『意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論』 - HONZ
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    hiroomi 2015/06/09
  • 『寺院消滅 失われる「地方」と「宗教」』諸行無常の響きあり - HONZ

    今、日全国には77,000にも及ぶ寺院が存在するという。コンビニの数が52,380店というから、その多さに驚かれる方も多いだろう。だがもっと驚くのは77,000のうち、住職がいない無従寺院の数が20,000を上回るという現実である。 昨年「地方消滅」という言葉が、世間を賑わせた。2040年までに人口が急減し、896もの自治体に消滅の可能性があると報じられている。この地方の人口問題はまだ警鐘が鳴らされている段階にすぎないのだが、寺院の問題は既に消滅期へと突入しているのである。 書は、そんな寺院の未来、現在、そしてターニングポイントとなった過去までを連ねた一冊である。著者は、僧侶の資格を保持する経済記者。消えゆくものを見える化するために全国津々浦々を回り、情報を足で稼ぐ必要があった。北海道、鹿児島から、離島や被災地まで。その取材量が、まさに圧巻である。 限界集落とも呼ばれる過疎の村。その多

    『寺院消滅 失われる「地方」と「宗教」』諸行無常の響きあり - HONZ
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    hiroomi 2015/06/01
  • 5月の今月読む本 その1 - HONZ

    昨年の8月以降、成毛眞を筆頭に、東、土屋、内藤が猛烈に忙しくなってしまい、開催できなくなってしまった「朝会」。一度中止すると復活が難しく、そのままずるずると開かれないままここまで来てしまった。 しかしその間、新しいメンバーの加入、交代などもあり、どこからともなく「やろうよ!」という声があがった。折よくHONZの活動をドキュメンタリー動画にしたい、というお話をいただいたので、ではバトルの様子を録画してもらおうということになった。しかし、そんなオタクな世界、見て楽しいのだろうか? 若干不安を感じながら、4月22日朝7時、六木のd-laboへ集合した。 さすがに久しぶりのことはあって、参加者は多い。遠方の仲野徹はスカイプ参加。野坂美帆は息子さんの登校時間に重なるため欠席。鰐部祥平は昼も夜もなく働いているらしく、「おやすみなさい~」というメールとともに欠席。 新メンバーはマンガHONZにも属して

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    hiroomi 2015/04/28
  • 『認知症の真実』著者・東田勉氏インタビュー - HONZ

    Q いったい、15年前に何があったのですか? 東田 1999年11月に、アリセプトという薬が発売されました。これは、日の製薬会社エーザイが世界で初めて開発したアルツハイマー病の治療薬です。この薬が登場してから、認知症(当時は痴呆)をめぐる動きが活発になりました。そして、厚生労働省が発表する認知症高齢者の数が飛躍的に増え始めたのです。2004年12月には、痴呆を認知症と呼び換えるという決定が厚生労働省から発表されました。2005年からは、認知症を知ろうという政府の大キャンペーンが始まり、今も続いています。 Q 認知症という呼び方は、10年前から始まったのですね。「呼び名の変更が病気への偏見を解消するのに役立った」という意見を新聞で読んだことがあります。政府のキャンペーンというのは、認知症に関する講習会を受講するとオレンジのリストバンドがもらえて、認知症サポーターになれるというものですね。す

    『認知症の真実』著者・東田勉氏インタビュー - HONZ
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    hiroomi 2014/12/01
  • 『真実 新聞が警察に跪いた日』 - 栄光からの転落 - HONZ

    時代がいくら変わっても、新聞には変わらない役割があります。その重要な 一つが権力監視、権力チェックではないでしょうか。権力監視の力は弱くなってきたと言われていますが、読者のためにも権力監視の役割を放棄するわけにはいきません。北海道警察の裏金問題の報道は、まさにそうした、新聞来の役割を取り戻すための作業でした。 2004年10月、書の著者・高田昌幸氏が北海道新聞取材班の代表として、報道界最高峰と言われる新聞協会賞を受賞した時のスピーチである。このときの「北海道警裏金問題追及キャンペーン」は素晴らしい仕事であった。一連の調査報道は、このほか日ジャーナリスト会議大賞、菊池寛賞も受賞し、北海道新聞の勇名を日中に轟かせた。事件の取材においては警察との「友好関係」が欠かせない警察記者クラブの記者たちが、よくぞ踏ん張って戦ったものだなあと、私も当時感心した記憶がある。 かっこいいなあ新聞記者。頼

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    hiroomi 2014/05/24
  • ナニコレほしい!『侍達ノ居ル処。』 - HONZ

    斜練家は、その開祖である斜練常陸介隆昌、旧姓桐野隆昌が、円保5年の文燕之役での戦功を認められ、主君からシャネル・ブランドのハンドバッグとともに、斜練姓と紋を許されたことに始まったそうである。 残念ながら、実在の武将ではなく(当たり前か)、現代美術作家・野口哲哉の立体作品である。細部の質感まで見事に表現された甲冑、絶妙かつビミューな表情、「シャネル」ロゴ配置の洗練されたセンス、作品の背景として創作されたストーリーの面白さ、そして、人間の肉体そのものの、滑稽さを伴うリアルで生々しい表現。もう最高だ。題して「シャネル侍着甲座像」。私自身、4年ほど前に表参道のスパイラルでの展覧会で見て、心を撃ち抜かれた作品でもある。尚、言うまでもないと思うが、姓の「斜練」は「しゃねる」と読む。 書は、リアルな武士像と現代的な妄想がないまぜになった作品を作り出す、野口哲哉の初の作品集だ。例えば、下記の武士、戦いの

    ナニコレほしい!『侍達ノ居ル処。』 - HONZ
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    hiroomi 2014/03/15
  • 『なぜデザインが必要なのか』 -編集によるイノベーション - HONZ

    「デザイン」と聞くと、IDEOやフロッグデザインを思い出す。いつからだろう?「ビジネスではデザインが重要」という話を聞くようになったのは。「デザイン」と聞くと以前は服や文房具やコカコーラのビンをイメージしたが、「ビジネスにおいてデザイン思考が重要です」と言う時の「デザイン」は、ちょっと違う印象になる。書が扱う「デザイン」も広い意味をもっていそうだ。書は、ニューヨークにあるクーパーヒューイット国立博物館が開催した『なぜ今デザインなのか?(Why Design Now?)』展についてのだが、そこで紹介されているプロジェクトは、アブダビのスマートシティ「マスダールシティ開発」だったり、貧困地域向けに開発された「自動車の修理部品を組み合わせて作る保育器」”ネオナーチャー”だったりする。力を合わせて大きな街を作ることや、既成品を組み合わせて全く新しいものを作ったりすることは、デザインの問題とし

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    hiroomi 2014/03/02
    未来の村
  • 『脳のワーキングメモリを鍛える! 』 前頭葉のフィットネス - HONZ

    物覚えが悪くなったのはいつ頃からだっただろうか、今となっては思い出せない。小学校の時から忘れ物は多かった人間だが、明らかに、最近、一皮むけたのだ。特に固有名詞だ。正解の直前までわかるのに「あれ」としか言えないもどかしさ。最近、物忘れがひどいんだよ…と友人に言ったら、「俺、今日、カタカナの“メ”が思い出せなかった。」と言われた。お互い、年である。“メ”がだめだったら、もうあとは“ノ”しかない。土俵際である。 書には、脳の「ワーキングメモリ」がいかに重要な機能か、さらに、どうすればそのワーキングメモリを強化するできるかが記されている。著者はノースフロリダ大学の心理学教授で、以前はスターリング大学生涯記憶・学習センターの所長だった人である。表示に書かれた副題は、「Train Your Brain to Function Stronger,Smarter, Faster」。私は迷わず手に取り、レ

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  • 『イーロン・マスクの野望』桁外れの野心家 - HONZ

    我々が人類史上類をみない大変革の時に居合わせていることを気付かせてくれ、単調な毎日を過ごしがちな私たちをワクワクさせてくれる、そんな一冊だ。 日ではまだ認知度が低いかもしれないが、今、世界中から「未来を変える天才経営者」として注目されている起業家がいる。1971年に南アフリカで産まれ、31歳の時アメリカで億万長者の仲間入りし、現在地球規模の壮大な挑戦をする今年43歳の男だ。彼の名はイーロン・マスク。2010年公開の映画「アイアンマン2」で、天才発明家にして大富豪の主人公トニー・スタークのヒントになった人物である。 イーロン・マスクの名が世に知られるようになったのは、2002年にeBay社が15億ドルもの価格で彼が設立したインターネット決済サービスの会社「ペイパル」を買収し、世間の注目を浴びた頃からだろう。当時ペイパル社株式の12%を保有していた彼は約1億7千万米ドル(約170億円)もの資

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    hiroomi 2014/01/16
  • 『行ってもイイ精神科、ダメな精神科』ETV特集「トラウマからの解放」も併せておススメ! - HONZ

    うつのプロともいえる、現在60代の女性が都内23軒の精神科を尋ねたルポだ。著者は大学の演劇科を卒業した20代から今日までアングラ女優。新宿ゴールデン街でバーを経営している。40代に大学の心理学科を卒業し、精神保健福祉士の資格も取得して、精神科クリニックに長く勤務していた経験もある。2回の離婚で幼児期と思春期に辛い思いをさせた娘さんへの悔恨もあり、若いころには重度のうつ病に罹ったこともある。そして60代になり、うつが再発したことから都内23区の精神科を巡る旅を始めたのだ。 おそらく世界初の精神科ルポルタージュだ。それも医師を偽ることなく物の初診患者が精神科を回るのだ。当然人はうつなのだから取材は苦痛を伴うものだった。その苦労の結果、著者が会った医師たちは見事に千差万別の反応を示したのだ。 典型的なうつ病だと診断した医師 14人 非定形うつ病を診断した医師 5人 躁うつ病 1人 かくれ躁う

    『行ってもイイ精神科、ダメな精神科』ETV特集「トラウマからの解放」も併せておススメ! - HONZ
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    hiroomi 2013/09/19
    「再放送は9月21日午前0:45(金曜日深夜)だそうだ。」
  • 『英国流ホビー養蜂のすべて』 新刊超速レビュー 大型本フェア第1弾! - HONZ

    大型とはA4サイズより大きな紙を使ったのことである。多くの場合、文章だけでは説明しずらい物事や、写真やイラストが主役のだ。棚に置いては見栄えがするので、マニアとしては内容や表紙もさることながら、背表紙の美しさが気になってしまう。体はコート紙にグラビア印刷、表紙はハードカバーがほとんどだから重いが多い。それでも大型にしなければいけない理由があるからこその大型の新刊を、今日から連続3冊紹介しよう。 書は文字通りミツバチの飼い方マニュアルだ。勘の良い人であればこの一冊で、明日から養蜂家になれるかもしれない。日語版の冒頭と末尾には (警告)このは英国Haynes社から出版された「Bee Manual」の日語翻訳版です。使用する道具や薬品は英国で使われているものですので、日において同様の名称で流通しているとは限りません。以下略 などと、縷縷注意書きが記されている。真剣なの

    『英国流ホビー養蜂のすべて』 新刊超速レビュー 大型本フェア第1弾! - HONZ
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    hiroomi 2013/08/31
    [ミツバチ]978-4883936243
  • 『「見えない」巨大経済圏』 遠くて身近な地下経済 - HONZ

    ナイジェリアの貧困地区で生まれ育ったアンドリュー・サボルは、家計を支えるために、16歳で廃品回収を始めた。炎天下でゴミ山を漁る過酷な仕事を、アンドリューは1日12時間、16年間に渡ってやり抜いた。そして、その下積み生活で貯めた資金をもとに、リサイクル用廃棄物のディーラーとして独立することに成功した。独立後の彼は、小奇麗なワンルームマンションに住んでいる。今頭を悩ませているのは、空腹や明日の寝床などではなく、積み重なっていく資金をどこに投資すべきかということである。 アンドリューの活躍ぶりは、企業家精神の発露がもたらした典型的なサクセス・ストーリーのように思える。しかし、彼のビジネスのやり方は、通常私たちが思い描くそれとはかけ離れている。彼は、自らの会社を法人化していないし、税金も払っていない。もちろん、16歳のころから、リサイクル品を扱う許可を取ったことなどない。アンドリューは、政府の統計

    『「見えない」巨大経済圏』 遠くて身近な地下経済 - HONZ
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    hiroomi 2013/04/13
  • 『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』で頭を鍛える - HONZ

    著者の定義によると、アルゴリズムとは「問題を解決するために必要な手順を正確に規定したレシピ」である。コンピュータ・サイエンスを専門とする大学教授の手による書は、現在当たり前のように使われている偉大なコンピュータ・アルゴリズムがなぜ必要とされたのか、どのように考え出されたか、そして、それが実際にどのような仕組みで動いているのかを教えてくれる。 このように紹介すると、コンピュータやプログラミングが苦手な人は手が遠のいてしまうかもしれないが、どうかご安心を。書を楽しむのに、コンピュータプログラミングやコンピュータ科学の知識は必要ない。必要なのはじっくりと考えることだけだ。 一口にサイエンスといっても面白いポイントはそれぞれに異なるが、書の面白みは間違いなく、過去の偉人たちの難問への挑戦を疑似体験できるところにある。その面白みを満喫するためにも、頭から煙を出しながらじっくりと考えながら読む

    『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』で頭を鍛える - HONZ
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    hiroomi 2012/08/02