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ブックマーク / techvisor.jp (35)

  • 【小ネタ】便乗商標登録出願のその後について | 栗原潔のIT弁理士日記

    前回の記事で「倍返し」、「じぇじぇじぇ」、「今でしょ」、「おもてなし」といった流行語に発信元とは直接関係ない人が出願した便乗商標について書きましたが、その最新情報です。 「じぇじぇじぇ」については前回の記事に追記したように、久慈市内の菓子店による先願に拒絶理由通知(おそらくは、他人の業務との混同が理由(商標法4条1項15号)が出ています。このままだと、NHKが全部権利を取ってしまいますので、久慈のおみやげ屋も「じぇじぇじぇ」の商標的使用をあきらめて、「北限の海女」グッズや「久慈市はNHKドラマあまちゃんのロケ地です」という説明書きでライセンス料を回避するところが出てくるでしょう。(前回の記事で書き忘れましたが久慈に行ったとき「あまちゃんのロケ地です」という説明書きは散見されました、説明書きなので商標的使用ではない(NHKエンタープライズの商標権は及ばない)というロジックなのでしょう。) 「

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    hiroomi 2013/12/08
  • 私的使用目的複製の要件と自作コスプレ衣装について | 栗原潔のIT弁理士日記

    先日の自炊代行裁判に関するエントリーで著作権法上の私的使用目的複製が認められるケースの例として「社長が秘書にコピーを頼む例よりもおじいちゃんが孫にコピーを頼む例の方がよい」という主旨のことを書いたところ、はてブに以下のようなコメントが付きました。 孫とおじいちゃんの例も、孫が複製の主体と認定されても、それでもなお適法(家庭内ですからね)なので、やはり例としてあまりよろしくないと思います。 わりとよくある勘違いだと思うのでここで説明しておきます。著作権法30条の私的使用目的複製の要件は大きく「A.個人的に又は家庭内その他これに準ずる範囲内で使用することを目的とする」、「B.使用をする者が複製をする」となります。 第三十条 著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という

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    hiroomi 2013/10/10
  • マイクロソフトはノキアを特許ごと買ったのか? | 栗原潔のIT弁理士日記

    マイクロソフトがノキアの携帯事業を買収したというニュース、両社の距離は最近特に縮まっていたととは言えちょっとびっくりしました。マイクロソフト出身のスティーブ・エロップCEOがノキアからマイクロソフトに戻ることで、バルマーの後任になるのではなんて噂もあるようです。 ここでは、ノキアの特許資産について見てみましょう。マイクロソフトは携帯事業買収のために約40億ユーロ、特許に約16.5億ユーロ払っています。特許分が結構な割合になっています。 マイクロソフトがノキアの特許資産も買ったと勘違いしている人がいるようですが、そうではありません。グーグルが特許資産ごとモトローラを買った(正確に言えば特許資産ほしさにモトローラを買った)ケースとはちょっと違います。 マイクロソフトが16.5億ユーロで得たのはノキアの特許ポートフォリオの非排他的なライセンス(10年分ですが後に永続ライセンスに延長可)です。つま

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  • iPhoneのソフトキーボードが思ったよりかしこかった件(特許取得済) | 栗原潔のIT弁理士日記

    別件の調べ物をしていて、ソシオメディアという会社の大変興味深い記事「iPhone の当たり判定を検証した」を見つけました。iPhoneでタッチを認識するエリア(ヒット領域)が実際にどのようなサイズになっているのかを検証しています。 iPhoneの小さい画面で指先による操作を容易にするためにアップルはいろいろな工夫をしています。たとえば、ボタンを押しやすくするために、実際のボタンの画像よりもヒット領域を大きく取っているようです。ここまでは当たり前だと思うのですが、興味深いのはテキスト入力時に画面に表われるソフトキーボードです。 各キーのヒット領域をそれまでの入力に合せて動的に変化させているようです。たとえば、WORLまで入力したとすると次に入力される可能性が最も高いキーはDになるわけですが、この場合には、Dのキーのヒット領域が大きくなるような調整を動的に行なっているようです(画像はソシオメデ

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    hiroomi 2013/07/15
  • Androidにおけるバウンスバック特許回避法について | 栗原潔のIT弁理士日記

    一昨日のエントリーで、現行のAndroid製品が独自のUIによってバウンスバック特許を回避していると書きました。写真は手持ちのNexus 7なんですが、他のAndroid 4.2製品も同様だと思います(別のUIを使っているデバイスをご存じの方は教えてください)。青いシャドーを使ってページが傾くような表示を行なうことで最終ページであること(もうこれ以上スクロールできないこと)が示されています。 ちょっとコアな話になってしまいますが、特許制度の入門編としてなぜこのようなUIを採用することでアップルのバウンスバック特許を回避できるのかを見てみましょう。 特許権の範囲は、クレーム(請求の範囲)と呼ばれる書類の記載で決まります。通常、ひとつの登録特許には複数のクレームが記載されていますが、そのそれぞれに独立した特許権があります。そして、侵害するかしないかの判断は、原則的にクレームに書いてある構成要素

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    hiroomi 2013/06/27
  • セールスフォースドットコムの新戦略は「インテンション・エコノミー」と同じ方向性 | 栗原潔のIT弁理士日記

    最近はブログ記事が知財関係ばっかりになっています(その方がPV稼げるので・・・)が、もちろんITアナリスト/コンサルタントとしての仕事もやっています。先日(5/28)は、Salesforce.com社のイベント「Customer Company Tour東京」に取材に行きました。プレスと招待客向けのキャパ約500名の小ぶりな会場(別途、大型中継会場あり)で、マーク・ベニオフCEOのエネルギッシュな講演を聴くことができました。 「カスタマーカンパニー」は、現在のSalesforce.com社のキー・メッセージです。日語に訳せば「お客様位の企業」とでもなるでしょうか?普通は、Customer-Oriented CompanyだとかCustomer-Centric Companyというようなネーミングをすると思うのですが、こういう言い方自体が「顧客」をシステムの構成要素として扱うようなニュア

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    hiroomi 2013/05/31
  • スマホから視聴できる「専用テレビ」は誰得商品なのか? | 栗原潔のIT弁理士日記

    日経に「NHK・民放番組、スマホでどこでも 専用TV経由」なんて記事が載ってます(最近は日経の記事も信憑性を欠いているので他媒体にも載るまでは信用できないですが)。 要は、ソニー、東芝、パナソニックが年内をめどにテレビ放送をインターネット経由でスマホ、PC、タブレットに転送する「専用TV」を作るという話です。「価格は通常のテレビより最大で数万円高くなる見通し。テレビの買い替え需要が発生する可能性がある」ということで、3Dテレビが(笑)になってしまった現状、テレビの新規需要を喚起するための苦肉の策という感じです。 テクノロジー的に言えばSlingBox内蔵テレビということだと思いますが、テレビ以外のボックスを買ったり設定したりするのは躊躇する層が、スポーツ中継などを通勤時に見たり、国外から日テレビを見たりしたいといニーズは多少はあるのかもしれません。 ただ、日経の記事から判断するに録画番

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    hiroomi 2013/05/07
    「放送の場合は原盤権の処理が楽(報酬請求権化されているので後で金だけ払えばよい)ですが、自動公衆送信になると個別の許諾が必要になる」
  • Jawbone UPの100件の特許について | 栗原潔のIT弁理士日記

    米Jawbone社のUPという健康管理用リストバンドがちょっと話題になっています。 モーションセンサー内蔵で利用者の運動や睡眠の状況を監視してくれるデバイスです。個人的にはブレスレット的なものを一日中付けているのがうざいのであまり関心はないのですが、ウェアラブル・コンピューティング時代の先駆けのひとつになる可能性もあると思います。 このUPに関するTech-On!の記事(無料登録制)でのJawbone社担当によると「製造方法だけで100以上の特許を取得した」そうです。 では、どういう特許があるのかと思ってAssignee=Jawboneで出願情報を検索しても全然ヒットしません(米国では法人が特許出願することはできないので「権利譲渡される人」で検索する必要があります)。 よく調べると、Jawbone社の正式名称はAliphComのようです、同社のリーガルのページに「Our official

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    hiroomi 2013/04/12
  • なぜ人間の治療方法は特許にできないのか? | 栗原潔のIT弁理士日記

    しつこく、加圧トレーニングの方法特許のネタを続けます。別に、利害関係人であるわけではなく、日の特許制度を考える上で興味深いトピックを提供しているからです。 前にも書きましたが、この特許の無効審判(審決番号:2011-800252)では、先行技術の提示により新規性・進歩性を否定するという一般的な主張に加えて、加圧トレーニングが医療行為に相当するので無効であるという主張も行なわれています。結果的にその主張は認められていません(トレーニング方法であるとされています)。 その結論の当否はここでは論じませんが、そもそも、なぜ人間の治療・診断方法などの医療行為は特許の対象ではないのでしょうか? 実は特許法的には明確な根拠はなくて、特許庁の解釈で決まっていることです。特許庁の審査基準(審査の運用を定めた文書で一般公開されています)で、医療行為は「産業上利用できる発明ではない」という運用上の解釈で特許の

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    hiroomi 2013/04/11
  • ネスプレッソとジェネリック医薬品の関係について | 栗原潔のIT弁理士日記

    何かのきっかけで「ネスプレッソ海賊版!?「紅茶カプセル」を飲んでみた」という記事を見て、「あれ、ネスプレッソのカプセルは特許で保護されてないのかな?」と思いました。ご存じのようにネスプレッソはコーヒー粉のカプセル方式により安定しておいしいエスプレッソ等を作れるのですが、その一方で、カプセルはネスレから直販でちょっとお高めの純正品を買うしかなかったからです。お高めの価格を維持できるということはインクジェット・プリンターのカートリッジと同じパターンで特許によって互換品を排除している可能性が高いです。 ちょっと調べてみると普通にWikipedia英語の方)に「ネスプレッソは特許権で保護されているが、その特許は2012年から権利期間満了し始める」と書いてあります。ネスレ社の日国内の特許を調べてみたところ、結構な数が登録されていますが、ネスプレッソのカプセルそのものの特許はたぶん2784293号

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    hiroomi 2013/03/31
  • 17歳で28億円をゲットしたプログラマーは特許出願をしていた | 栗原潔のIT弁理士日記

    ロンドンに住むニック・ダロイシオ(Nick D’Aloisio)という17歳の高校生が、自分で発明したニュース記事サマリー・テクノロジーの開発企業を米ヤフーに3000万ドル(約28億円)で売却したというニュースがありました(参照記事)。17歳で28億円(人にではなく会社にですが)というのも驚きですが、ニュースのサマリー手法というかなり枯れた領域でもイノベーションの余地が残っていたという点も驚きです(遺伝的プログラミング関連のイノベーションのようです)。 これだけの価値があるテクノロジーなので当然特許出願はしているだろうと思ってNick D’Aloisioを発明者としていろいろ検索してみましたが見つかりません。名ではない(もちろんNicholasでも検索してます)のかとも思いましたが、単にまだ出願公開の時期が来ていないようです。一般のニュース記事から検索すると少なくとも以下の事実がわかり

    17歳で28億円をゲットしたプログラマーは特許出願をしていた | 栗原潔のIT弁理士日記
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    hiroomi 2013/03/27
  • 当たり前の特許を無効にして1000万円の副収入 | 栗原潔のIT弁理士日記

    #情報商材みたいなタイトルですみません。釣りです。記事の中身はまじめです。 特許、特に直感的にわかりやすいUI特許を見て「なぜこんな当たり前のアイデアが特許になるのか」という人が見受けられます。しかし、後付け思考というかコロンブスの卵というか一度アイデアを見てしまってから考えると当たり前に見えてしまうのはよくある話です。 実際には「言われてしまうと当たり前に思えるけど実は誰もやってなかった」タイプのアイデアがもっとも強力な特許になり得ます。あたかもすぐれた音楽が「今までにないメロディなのにどこかで聴いたある」ように思えるようなものです。 しかし、当にその特許の出願日以前に同様のアイデアが世の中に知られており、特許庁の審査プロセスで見落とされただけということもよくあります。特許の審査は特許にできる理由を見つけるプロセスではなく、特許にできない理由が見つからないことを確認するプロセス、いわば

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    hiroomi 2013/02/14
    「クラウドソーシングにマッチします。クラウドソーシング方式、かつ、情報提供者への金銭的インセンティブも考慮したサービスを提供する企業に米国のArticle One Partnersがあります」サブマリンのクラウドソーシング化
  • オープンデータは「生きたデータ」でないと意味がない | 栗原潔のIT弁理士日記

    経済産業省がオープンデータの実証サイトOpen Data METIを立ち上げています。経産省管轄の統計データや白書が公開されています。今までも公開されていたデータだとは思いますが、1カ所でまとめて提供することには意義があると思います。 とは言え、諸外国と比べて周回遅れ感があるのは否めません。米国政府はオープンデータのポータルData.govを2009年に立ち上げています。現在は約40万種のデータセットが公開されています。その目的は「政府が収集したあらゆるデータのリポジトリ」とすることです(もちろん、国防関係や個人情報は除きます)。 米国以外でも、英国(data.gov.uk)(Tim-Berners Lee卿が推進者のひとりです)、フランス(www.data.gouv.fr)等のEU諸国、韓国(www.data.go.kr (ハングル))等が同様のオープン・ガバメント・データのサイトを20

    オープンデータは「生きたデータ」でないと意味がない | 栗原潔のIT弁理士日記
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    hiroomi 2013/02/07
    「震災の時も放射線量の測定データをPDFのレポート形式で公開していた自治体があり、情報の統合を困難にしていた事例があったと記憶しています。」流動性かな。
  • NetApp社のグリーンIT戦略について | 栗原潔のIT弁理士日記

    NetApp社のアナリスト向けイベントで取材した内容からグリーンIT関連のお話しを簡単に紹介します。 そもそも、NetApp社とグリーンITはイメージ的にあまり結びつかないのではないでしょうか?しかし、同社は自社データセンターのグリーン化をかなり積極的に推進しており、対外的にもアピールしております。たとえば、昨年に日経BPが主催した「グリーンITフォーラム」では、NetApp社のIT部門CTOであるDavid Robbins氏が自社事例紹介で基調講演しています。今回は、まさにそのRobbins氏にインタビューすることができました。 NetAppはクラウド事業やデータセンターアウトソーシング事業を行なっているわけではないので、自社業務向けデータセンターでのグリーンIT化を推進しています。 グリーンITという観点ではストレージ機器は結構重要な要素です。理由は、1)そもそも機器台数が多い(サーバ

    NetApp社のグリーンIT戦略について | 栗原潔のIT弁理士日記
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    hiroomi 2012/04/29
    「同様の仕組みはかなり昔にラーメン屋で見たことがあるので公知技術ではないかと思うのですが?」
  • ソフトウェア特許反対論者は立場を明確化しよう | 栗原潔のIT弁理士日記

    サッカーで相手チームのオフサイドトラップ戦法で負けたチームの監督が「そもそもオフサイドというルールがあるなんておかしい」と言ったら無能扱いされてしまうでしょう。同様に、他社から特許攻撃を受けている企業が「今の特許システムはおかしい」と言っても、自社の特許戦略がちゃんとしてなかったことを公言しているに過ぎません(もちろん、Googleのことを指して言っています)。 とは言え、そもそも今の特許システムは当にあるべき姿なのかという議論は当然に必要です。サッカーもその誕生以来ルールは変わってきているわけですから、ルールをどう変えるべきかという議論をするのは当然です(ただし、個々のゲームの話をしている時に、ルール設計というメタな話を持ち出すことは「スレ違い」とうことです)。 ルールがどうあるべきかという話で言えば、現在の特許システムに問題なしと考えている人は(一部のパテントトロールを除いて)ほとん

    ソフトウェア特許反対論者は立場を明確化しよう | 栗原潔のIT弁理士日記
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    hiroomi 2011/08/22