花椒(オワジャオ)は日本の一般家庭ではあまり使われていますが、中国ではごく普通に使われている香辛料です。花椒は中華料理には絶対なくてはならないスパイスとして、中国のどの家庭にも必ず用意してある調味料です。花椒は中国語でhuajiaoと発音して、味のほうは日本の山椒に非常に似ています。とはいっても、山椒とはまったく違う中国独有の香辛料と言ってもいいです。四川料理の代表とも言われるマーボー豆腐の「麻」は、実は花椒の「役目」です。唐辛子の辛味と花椒の舌がしびれるほどの「麻ma」の感覚は、麻婆豆腐のおいしさを生み出す重要な条件です。 花椒は調味料に使われているほか、精神安定、消炎鎮痛、血圧を下げ、消化を助ける医療効果があるので、中国では古くから漢方薬に使われていました。花椒は麻酔にきく成分が含まれているので、中国では昔大量な花椒を用いて局部麻酔に使うこともあったそうです。花椒はまたホルモンのバラン