サプライチェーンは、さまざまな役割の構成要素によって成り立っている。同じ企業の中にあっても、サプライチェーンに関係している各部門の機能と責任は異なり、その調和がサプライチェーンの効率性に大きく関係している。 サプライチェーンの円滑な運営は、企業内だけではなく、異なる機能の企業が、同じ目的を達成するために調整を続ける事業運営が欠かせない。各企業の戦略と業務の双方に同期が必要だ。そして多くの業態では、商品提供を受ける消費者もサプライチェーンの一端を担う。いわゆるサプライチェーンの「ラストワンマイル」の部分だ。 経済産業省が昨年発表した平成28年の商業販売額は442兆円。うち、小売業が139兆円を占める。公益社団法人日本通信販売協会が昨年8月に発表した「通販市場売上高調査」によると、2016年の売上高は6.9兆円。この団体に加入していないアマゾン・ドット・コムの売り上げ1.1兆円を加えても8兆円
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