元記事:過ぎたるは及ばざるがごとし 作りすぎたRFPの悲劇:ITproより なぜこのような状況になったのか。A氏やエンドユーザーと話をしているうちにその原因がA氏のキャリアに関係することが分かった。A氏は中途入社。前職はソフトウエア会社のSEで,受託開発をいくつもこなしたベテランである。要件定義があいまいなままシステム開発を行い,痛い思いを何度も経験してきた。その苦い経験から,エンドユーザーの協力を得ながらRFPの段階で業務要求をできる限り詳細にまとめ,業務フローという形式で表現しようと考えたのである。この考え自体は間違いではない。むしろ正論であり,理想論でもある。 ただ,ここで注意したいのは,RFPの目的を勘違いしてはいけないということだ。RFPの目的はあくまでもベンダーから良い提案と見積もりを得ることである。要件定義や基本設計が直接的にプログラム開発のために存在するのとは異なるのである
「これは大作ですね…」と思わず筆者はうなってしまった。本当にRFP(提案依頼書)として作られたものなのか?とにかく分厚い。内容を見ると業務フロー図がその大半を占めている。一つ,質問をした。「この業務フローは誰が作成したのですか?」「エンドユーザー数人に作らせました」と情報システム部のマネージャA氏は回答した。それで筆者は合点がいった。 ある中堅企業B社でのことだ。現行業務システムの陳腐化が目立ち,再構築が必要という判断が下った。情報システム部を中心にRFPを作成することになった。そこでA氏を中心としたRFP作成チームが編成され,RFPを作成した。だが,ベンダー数社を呼んで提案依頼を行ったところ,すべてのベンダーから提案に対して積極的な姿勢を示してもらえなかったのである。 「提案したいが,これはちょっと…」というのが共通した態度であったらしい。その後,どうせ再構築するなら別の業務システムも対
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2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。 ※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。 (調達1) 「失敗しないRFP(提案依頼書)の書き方」 ベンダー(システム会社)とのトラブルを避けるためのRFP。システムベンダーに合理的で有効な提案・見積を行ってもらうために、失敗しないRFPの書き方をおさえておこう。 (2009/9/15) 筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫 RFPとは RFPという言葉を耳慣れない方もいらっしゃると思います。 RFPとはRequest For Proposalの略称で日本語では提案依頼書になります。 従来はシステムを外部のベンダーに開発依頼する場合に口頭の説明や簡単な資料を提示し、ベンダーから提案と見積を受け、比較検討して開発ベンダーを決定していました。この方法では、
連載「エンジニアのためのビジネス文書作成術」は、書籍「外資系コンサルのビジネス文書作成術」(吉澤準特著 東洋経済新報社)を基に、出版社の許可を得て、筆者自身が@IT読者向けに再構成したものです。画像はWindows 7 + Word 2013上のものです。機能はWord 2013、2016のいずれでも使用できます 連載「エンジニアのためのビジネス文書作成術」、第1回は「議事録」の書き方を、第2回は「要件定義書」の書き方を学びました。第3回は「提案依頼書(RFP)」をWordで作ります。 提案依頼書(RFP)とは、発注者(ユーザー)が、自分たちが提案してほしいことを具体的な「内容(要件)」にまとめた文書です。受注者(ベンダー)が「提案書」を作成するためのインプット(材料)になります。 RFPはシステムの「実装内容」だけでなく、自社とベンダーの「責任関係」を決める文書です。「役割分担」は、その
WEBマガジン 「なぜ、提案依頼書(RFP)を書くのか? 提案依頼書(RFP)にかかる基本的な考え方について」 2013.03.11 株式会社オージス総研 島本 道夫 【発注者としての対応とは?】一般財団法人 日本情報システム・ユーザー協会(以下、JUASと表記)より例年発行される「企業IT動向調査」(2012年度版)は、ユーザー企業からのアンケート調査(有効回答数 1000件以上)とヒアリング調査(40社)を実施してまとめられたものです。 その調査の内容で興味深い兆候が見て取れました。それは、発注者としての対応ができている企業ほど、プロジェクトの工期は規模を問わず、予定通りに完了し、プロジェクトの予算も予定通りに完了し、満足した品質を得ているということです。 では、発注者としての対応とは、どのように定義されているのでしょうか。JUASの調査では、以下の4点を挙げています。 「要求仕様の
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