半沢直樹を笑えない? 現実に起こり得る、メガバンク「倍返し」危機とは:「証券いじめ」も今は昔(1/4 ページ) 7年ぶりにテレビに登場したドラマ「半沢直樹」が、今回もまた好調なようです。最終回の視聴率が40%を超えた前シリーズから「待ちに待った」という感が強いからなのでしょうか、あるいは勧善懲悪なストーリー展開と銀行がお灸を据えられるかのような描写が、長引くコロナ禍の環境でたまったストレスの発散にちょうどいいあんばいなのでしょうか。いずれにしても元銀行勤務者の一人として、悪の巣窟的に描かれた銀行を舞台にしたテレビドラマが国民的人気を博しているというのは、なんとも複雑な気分ではあります。 今作は前作に比べて一層の勧善懲悪トーンが強く、一部ではその演出から時代劇的とも言われているのですが、私はこのドラマに別の意味で「時代劇」を感じています。というのは今回のドラマの舞台設定自体が、銀行に関わって