経営と執行について、深く考えるきっかけがあったので、思考の整理をしてみる。そもそも、経営と執行とはなんぞや、というところから、あるべき姿まで思考を膨らませてみたい。 取締役と執行役員の違い 経営と執行と聞くと、役職としての「取締役」と「執行役員」のロールの違いがまず頭に浮かんだ。 シンプルに定義するならば、取締役は、会社の重要事項や戦略、方針を決定するロールである。執行役員は、決定した重要実行の実行をリードするロールであり、重要事項や方針を決定する権限を持たない。 つまり、これだけを鑑みると、「経営」は取締役の業務であり、「執行」は執行役員以下従業員の役割であるといえる。 また、もう一つの違いとして、法律上に定義されているかどうか、にあるか、それは本稿の主旨から外れるので割愛する。 経営と執行の分離は果たしてありえるのか 今度は定義された業務に対する「責任」からみてみる。当然業務に対して責
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