記事:じんぶん堂企画室 読書会コミュニティー「猫町倶楽部」主宰・山本多津也さん ――「猫町倶楽部」は日本最大規模の読書会といわれています。 読書会を始めて14年になりますが、こんなに大きくなるとは思いませんでした。そもそも、参加者を増やしたいとか会を大きくしたいと思ってやっているわけではありません。要は参加者が楽しんでくれたらいいのです。課題図書は必ず読んでくるといった最低限のルールはありますが、あえてルールを明文化はしないし、会則も作っていません。IT企業の方から「がっちり参加者を囲い込んだらビジネスとして展開できる」と言われたことがありますが、囲い込むのは趣味じゃありません。むしろ、この読書会がきっかけになって新しいことに興味を持った人がいたら、そっちに移って新たな行動を始めるのも大いにありだと思っています。 ――読書会では人文書も取り上げています。 うちの読書会は参加者がひとつの課題
スタフォード・クリーク刑務所IMUユニットでの読書会。両手両足を鎖でつながれ、椅子に固定されているが、読書の楽しさを知った受刑者たちの議論は活発だ(撮影/ジャーナリスト・大塚敦子)※写真はいずれも本人の了解を得て撮影しています スタフォード・クリーク刑務所の一般ユニットでの読書会。『アルケミスト』の主人公サンチャゴの旅に共感し、熱く語り合う(撮影/ジャーナリスト・大塚敦子)※写真はいずれも本人の了解を得て撮影しています 米国やカナダの刑務所では、本の力を活用し、人間的な成長につなげようと盛んに読書会が開かれている。他者への想像力を育み、被害者の苦しみに気づけるようになることは再犯防止の上でも重要だからだ。AERA 2019年12月16日号ではその現場を取材。本誌に掲載された記事を紹介する。 【写真】スタフォード・クリーク刑務所の一般ユニットでの読書会 * * * 米ワシントン州のスタフ
3日午前1時記載。 さっきツイートしたことは、実は金曜に兵務局さん相手に論文の材料とて語ったことがネタになっとんのぢゃ。 読書史を考える時、 教育:教科書、副読本 学問:人文書、学術書 仕事:技術書、法令集、医書 生活:料理書、大工入門、家庭医学 といった場合わけができるが、エロ本はどこに入るのか、真面目に考えると難しい。 日用品と捉えて、生活場面の家庭医学? ってか、NDC(日本十進分類)でそうなっとる 繰り返しますけど、エロコンテンツは「日用品」で「日常品」です。日常品に「好みの差」はあるでしょうが、日常品ですよ。 QT @xXm1213yXx: @azukiglg エロコンテンツがなくなるべきとは思ってないですよ🤗 日常とコンテンツの境界がわからないのは危険だと思います。— 加藤AZUKI(芸歴三十ン年)@「忌」怖い話 大祥忌 (@azukiglg) 2019年11月2日 正確には
『クイックジャパン(太田出版)』、『文藝(河出書房新社)』、『生理ちゃん(KADOKAWA)』など人気タイトルを数多く手がけてきたブックデザイナーの佐藤亜沙美さん。装丁や本づくりへの思いを語ってもらった。 そんな佐藤さんは意外にも「本のない家」で子ども時代を過ごしたと話す。それでも本づくりに携わる仕事に就いたのはなぜ? 本はルールをちょっと外すと刺激的になる 佐藤)学生のころに、デザインの勉強をはじめました。そのあと働き始めた出版社のデザイン室は、ひとりひとりがプレイヤーで、誰かに教わるという環境ではなかったんです。それで私は毎日本屋に通っていました。 本を眺めながら、私には何が足りないんだろう?と考えていました。書店で刺激的な装丁に出会うと、自分にとって新鮮に映るデザインには必ず新しい要素と古い要素が混在していると気づきました。 70年代くらいの装丁はとくに今よりも「売り」を意識していな
ひとの生活や記憶のなかに読書はどういうふうに組み込まれているのか、聞いたり聞きそびれたりしてみる企画「ひとの読書」、今回はHMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE店長の花田菜々子さんにお話をうかがいました。 花田さんとは、花田さん共編著の『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』の原稿執筆を依頼いただいたときに知り合った。その後、花田さんの本『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(通称「であすす」)の帯にコメントを寄せたり、単著出版のタイミングが近かったり、『GINZA』の本の紹介コーナーの連載で同じ場所で文章を毎月書いていたり、なんとなくの仲間意識みたいなものがあったが、そういえばちゃんと話したことってほとんどないな、という間柄だった。そろそろ、ここはひとつ、じっくり腰を据えておしゃべりをしようと思い、お声がけした次第でした。 夏の始め
国語に関する調査なのか、というところで目次を見てみると2つ目の項目に「人とのコミュニケーションについて」というのがあって、そこって国語の管轄領域なんだ!というのがいちばん驚いた。 ところで1ヶ月に本を1冊も読まない人が全体で47.5%いる、とのことで、10年前の調査と比べても10%高くなっている、読書離れ、由々しい、という話なんだと思うのだけど、なんで読書っていつもこういう問題の立てられ方をするんだろうと僕はわりと思ってしまうのだけど。 人の趣味とか別にどうだっていいでしょというか。僕にとって問題があるとしたら本が売れなくなることでこれまでだったら出版されていた本が出版されなくなり僕が読めなくなる、ということが起きたら問題だなとは思うのだけど、そうじゃない論点については「別に読まなくてよくないですか」と思う。 たとえば今僕が読み途中だったり買ってまだ開いてなかったりする本(つまり書店のカバ
文部科学省が、2019年7月8日付けで、各都道府県知事、各指定都市市長等宛てに、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律の施行について(通知)」を発出しています。 新着情報(文部科学省) http://www.mext.go.jp/b_menu/news/index.html ※令和元年07月09日欄に「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律の施行について(通知)」とあります。 視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律の施行について(通知)(文部科学省, 2019/7/8) http://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/1418383.htm 参考: 読書バリアフリー法が成立:視覚障害者等の読書環境整備に関する国・自治体の責務を明記 Posted 2019年6月24日 http://current.ndl.go.jp
もっと本を読むべきだとは思うが、どうも、あまり読む気がしない……。ならば、「ミニ読書法」を試してみませんか? あなたが日々、仕事でストレスを抱えているなら、なおさらおすすめです。ほんの数分間読むだけでも、多大な本の恩恵にあずかるはず。さっそく説明しましょう。 読書は「癒しの活動」? 臨床神経心理学者で『Trouble in Mind』の著者でもあるジェニー・オグデン(Jenni Ogden) 博士は、アメリカの小説家 ジェーン・スマイリー(Jane Smiley)氏の言葉を紹介しています。 Many people, myself among them, feel better at the mere sight of a book. (引用元:Psychology Today|Are You In Need of Bibliotherapy?) この「多くの人々が、その中でも私自身が、ちょ
書店員を辞めました 退職エントリを書くことに小さな憧れがあったので、退職が決まったときから「どんなこと書こうかなぁ」とぼんやりと考えていたのだけど、でもよく考えてみるとネット上から職場に対して言いたいことなんて何ひとつなかった。 しかし、書店員を辞めた現時点で、本や書店について自分が考えていることを書き残していきたい気もするので、今回は「ぼくがかんがえた本といんたーねっと」について書こうと思う。 記事内容を要約すると、<インターネットがもっとコンテンツと出会う場に、そして創作活動をもっとドライブさせる場になってほしい>という話になります。 言いたいことがありすぎて少し散らかった印象になってしまいましたが、自分にしては珍しく熱っぽく書いた記事なので、時間のあるときに読んでくれると嬉しいです。 ちなみに、記事のタイトルを「潮見、書店員辞めるってよ」にしなかったのは、同世代の羨望と嫉妬を一手に引
しばらく前になりますが、子どもの本の表紙絵が萌え絵化しているという話がSNSで話題になっていましたね。 いまさらですが、小学校で司書をやっていて感じることをふまえて、自分の考えを書いていこうかなと思います。 他の方々の意見を見ていると、選ぶのは子ども、というのがポイントで、選ばれなければ結局のところ、良書だろうがなんだろうが関係ない、というのは、私自身も実感しています。 わかりやすい例をあげてみます。 ケストナーの『飛ぶ教室』という、有名な本があります。 先日、公共図書館でホチキスの針でいたずらをされ、話題になっていましたね。 飛ぶ教室 (ケストナー少年文学全集 (4)) 作者: ケストナー,ワルター・トリヤー,高橋健二 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1962/05/16 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (13件) を見る こちらは岩波書
フヅクエは、「今日はがっつり本を読んじゃうぞ〜」と思って来てくださった方にとっての最高の環境の実現を目指して運営されている「本の読める店」です。 10月で、オープンから丸4年が経ちます。この店がこれまで歩んできた道のりは、よりたしかに「本の読める店」になっていくための、わりと獣道みたいな危うい険しいおっかないものでした(お、なんか振り返り始めたぞ)。 オープン当初は「持続的な会話は禁止」だったものが「おしゃべりは厳密に禁止」になり、さらに「パソコンもほぼ使用不可」になり、長時間過ごしていただくことを前提にしたかなり振り切った仕組みを作り、平日の日中に売上のベース確保のためにやっていた定食屋を捨てて終日フヅクエでの営業になり、というふうに、そのつどいろいろ(定食屋の例でいえば「月30〜40万の売上」。おっかない〜!)を切り捨てることになるおっかない選択を繰り返しながら、「本の読める店
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