ライオンは13日、「30代男性特有のにおい」のメカニズムを解明したと発表した。50代以上の加齢臭や10代の体臭とは異なり、「使い古した食用油のようなにおい」で、皮脂が酸化して発生するペラルゴン酸がその主原因。女性用化粧品にも使われる植物成分に抑制作用があることも分かった。今回の研究成果を基に、30代男性に的を絞った初の体臭ケア商品を来春にも発売する予定。研究成果は、長崎大学で15日に行われる日本化学会西日本大会で発表される。 ライオンが行った20代〜40代男性の意識調査で、「体臭が強くなる」との変化を感じる“男の曲がり角”は34.7歳と判明。実験では10代〜70代の男性148人に、14時間連続着用したTシャツの脇と胸・背中(体幹部)で臭気の強さや質などを評価した。その結果、年代により強さに差はないが、30代男性には独特の油っぽさがあり、脇よりも体幹部ににおいが強いことが分かった。さらに臭