インターネットで利用できる百科事典サイト「ウィキペディア」の日本語版が、来年1月から書籍として出版されることが15日分かった。ウィキペディアの運営は現在寄付によってまかなわれているが、近年は規模の拡大とともに資金調達の厳しい状態が続いており、今回の書籍化によって安定した運営資金を確保するのが主なねらいだ。 「ウィキペディア日本語版」の出版は、業界中堅の青空出版社(板橋区)が担当する。この日午後5時から開かれた共同出版説明会には、米国ウィキペディア協会のマーク・アンダーソン代表と、青空出版社の山田醍醐社長が出席。会場には1000席が用意されたが、この日急きょ決まったソフトバンクによる米スプリント社買収記者会見に多くの記者が流れたため、空席が目立ち、閑散としているのが印象的だった。 会見で山田社長は「ウィキペディアはインターネットユーザーには非常に重宝されているが、パソコンを触ったことのないよ