個別指導塾大手のリソー教育が展開する長時間英才託児サービス「伸芽’Sクラブ」が人気を呼んでいる。満1歳児から幼児を預かり、日々のスケジュールの中に課題学習が組み込まれており、名門幼稚園や小学校の受験準備ができる。1歳児の場合、基本料金は1日10時間、週5回で月額24万円。施設設備費や昼食をとる場合の食費は別で、年間300万円以上かかる。東京都内で9カ所を運営しているが、満員でキャンセル待ちだという。 そんな受験ビジネスの勝ち組といわれたリソー教育の粉飾決算が、2月14日に発覚した。当時の伊東誠社長が引責辞任し、創業者で会長の岩佐実次氏が社長に復帰した。 リソー教育が5月23日に開催した株主総会では、株主から岩佐氏の経営責任を問う声が上がった。岩佐氏は「売り上げの水増しを知らなかった。第三者委員会の報告でも『落ち度があるとまで断定できない』となっている。再建し、信頼を回復したい」と引責辞任を