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ブックマーク / tanakaryusaku.jp (52)

  • “福島児童 甲状腺ガンの疑い・文春スクープ” マコ氏「公益性のため報道した」

    週刊文春(3月1日号)に掲載された「郡山児童に甲状腺がんの疑い」のスクープ記事をめぐって、取材者のおしどりマコ氏と同誌編集部が25日夜、都内で緊急記者会見を開いた。さっぽろ厚別通内科の杉澤憲医師が前々日に記者会見し、「事実と異なる部分があり訂正する」と表明したことを受けたものだ。 冒頭で週刊文春編集部の前島篤志・統括次長は、「医師の名前は公表していないが、録音やメールのやり取りを保管しており、誤報と言われる意図がわからない」と真っ向から否定した。 杉澤医師の弁護士は記者団の質問に「(週刊文春相手に)訴訟を起こすつもりはない」と答えている。記事の根幹部分で誤報があれば、訴訟に至るケースが多い。訴訟を起こせないのは、記事が大意として間違っていないことを示したようなものだ。 杉澤医師は「小児甲状腺がんの検査結果に対して、被災者の不安を煽らないようにするにはどうすればいいかと(児童の親たちに)相談

    “福島児童 甲状腺ガンの疑い・文春スクープ” マコ氏「公益性のため報道した」
  • 【国会・原発事故調】 デタラメ学者と無能官僚「A級戦犯の逃げ口上」

    黒川清・原発事故調査委員長。限りなくズサンな原子力安全対策に呆れ顔だった。=15日、衆院第16委員室。写真:筆者撮影= 国会の「東電福島原発事故調査委員会」が15日、開かれた。第4回目のこの日は事故をここまで甚大にした“A級戦犯”の二枚看板に対する事情聴取である。経産省原子力安全・保安院の寺坂信昭・前院長と内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長の答弁は“期待”に違わぬものだった。 トップバッターは班目委員長だ。 黒川清委員長が「今回の事故をどのように総括していますか?」と聞くと班目氏の口からは驚くべき発言が飛び出した。「これまでの安全指針に瑕疵があった、と認めざるを得ない。お詫びする」。 刑事被告人が罪状認否で罪を全面的に認めて反省と謝罪を述べ、減刑を勝ち取る―この手に出たのか、と筆者は思った。 だが「マダラメ、デタラメ」と異名を取る人物は、そこまで単純ではなかった。続く答弁では電力会社と

    【国会・原発事故調】 デタラメ学者と無能官僚「A級戦犯の逃げ口上」
  • 【Occupy経産省】 枝野大臣「脱原発テント」撤去を要請

    「脱原発テント」。原発再稼働に反対する人々がテントの内と外で絶えず座り込みを続けている。=24日、経産省前。写真:筆者撮影= 脱原発の砦として経産省前に立つテントが風雲急を告げている。枝野幸男経産相はきょうの記者会見で、テントの撤去を文書で要請することを明らかにした。撤去要請の理由として「昨年末のボヤ騒ぎ」や「国有地の不法占拠」などを挙げた。 経産省正門脇の国有地に立つテントは昨年9月、護憲団体などが建てた。原発問題に関心の高いサラリーマンが仕事帰りや出張のついでに立ち寄るなど、「脱原発の市民広場」のような存在ともなっている。 枝野大臣の撤去要請を受けて、テントで座り込みを続けてきた女性(60代)は反発を示した。「(撤去は)断固阻止する。なんで税金泥棒の言うことを聞かなきゃいけないの」。 一方、立ち上げ当初からテントに泊り込んできた男性は意外とクールだ。「テントありきではない。あくまでも『

    【Occupy経産省】 枝野大臣「脱原発テント」撤去を要請
  • 金正日に救われたドジョウ総理

    北朝鮮の金正日総書記の死去を受け、野田佳彦首相は19日正午過ぎから予定していた新橋駅頭での街頭演説を急きょ取りやめた。 中止が決まる前、演説会場のSL広場では前座の蓮舫・行政刷新担当相らが、民主党政治の大義を高らかに謳いあげていた。だが聴衆からは「消費税あげるな」「福島はどうなってるんだ」の怒号が挙がる。殺気さえ帯びていた。 間もなく「原発いらない」のシュプレヒコールが起きた。「原発いらない」はこだましあい大きなうねりとなった。警察も止めようがなかった。前座議員の演説がシュプレヒコールで遮られるほど、SL広場は騒然とした。 前後して首相側近の近藤洋介議員が、国家安全保障会議招集のため総理の演説は中止する、とアナウンスした。もし金正日が死去せず、予定通り野田首相が街宣車の屋根に上がったとしても演説にならなかっただろう。 野田首相は金正日に救われたのである。 田中龍作の取材活動支援基金 ■郵便

    金正日に救われたドジョウ総理
  • 「派遣村を繰り返すな!」~まやかしの制度改正

    突然の解雇に遭い仕事と同時に住宅も失った非正規労働者たちが炊き出しとテントを求めて東京・日比谷公園に長蛇の列を作った「派遣村」から一年が経つ。 「派遣法はワーキング・プアの元凶だ」「元凶をなくすぞ」。冬の冷たい風が吹き付ける17日朝、厚生労働省前に派遣労働者らのシュプレヒコールが響いた。この日、労働者派遣法の改正に大きな影響をもつ労働政策審議会(厚労省の諮問機関)の公益委員案が示されるからだ。 「派遣法の抜改正」で合意した民主、国民新、社民の3党が政権を奪取したが、公益委員の中核は自公政権下と同じメンバーである。派遣労働者のユニオンは派遣法の抜改正が骨抜きにされるのではないか、と危惧していた。審議会には労働界からも代表が参加しているため「流れ」をつかんでいるのだ。 公益委員が示した改正案は予想通り「まやかし」だった。仕事がある時だけ雇用契約を結ぶ「登録型」派遣は禁止されることになったが

    「派遣村を繰り返すな!」~まやかしの制度改正
  • 【脱原発】 警察が頭を抱える「普通の人たち」の飛び入りデモ

    おびただしい数の警察官が整然と歩いている。まるで警察官がデモをしているような光景だが、そうではない。市民による脱原発パレードである。主催は「首都圏反原発連合」。これまで銘々でデモや集会を行ってきた6つの市民団体が、結集したのである。 素人の参加者が増えたことで、頭を抱えているのは公安警察だ。「●●派」、「■■党」といった政治組織であれば、警察は構成員や運動方針などを手に取るように把握している。だが相手が一般市民だと勝手が違う。先月、市民団体主催のデモで12人も逮捕者したのは、身柄を押さえて徹底的に氏・素性や背後関係を調べるためだ。だが警察の期待に反して何も出てこなかったようだ。 政府や東電が原発事故を無理やり収束に向かわせようとするほど、脱原発を求める普通の人たちは危機感を強める。22日のパレードには沿道からの飛び入り参加もあった。乳飲み児を抱いた父親、美大・デザイン学校のOG……。警察の

    【脱原発】 警察が頭を抱える「普通の人たち」の飛び入りデモ
  • ウクライナ軍、ロシア西部に陸上侵攻 核の報復も

    陸上侵攻してきたロシア軍によって虐殺された住民のマスグレーブ。=2022年9月、ウクライナ東部イジューム 撮影:田中龍作= 田中はきょう(8日Thursday)も街頭に出た。戦地取材の資金を募るために。 ~ ~ ウクライナ軍がロシア西部に陸上侵攻した。ドローン攻撃ではない。陸上部隊がロシアの都市や村に雪崩れ込んだのである。 戦争のフェーズが一段階進んだ。それも悪い方向に。 住民にとって陸上侵攻は空爆の何十倍もの恐怖がある。銃を持った敵国の兵隊を間近に見、我が家に迫って来る戦車のキャタピラー音を聞かねばならない。 陸上侵攻に「虐殺」と「レイプ」と「略奪」は付き物だ。3点セットである。田中は足掛け9カ月を費やしてロシアに陸上侵攻されたウクライナの町や村を回ったが、3点セットがなかった地区は稀だ。 今度はウクライナ軍が陸上侵攻した。かりに3点セットがなかったとしても、ロシア側に「虐殺された」「レ

    ウクライナ軍、ロシア西部に陸上侵攻 核の報復も
  • 「小沢記者会見」報道のウソを暴く―TBSキャスターの掟破り

    自らのルール違反を指摘されて憮然とするTBSの松原キャスター(中央)。悔し紛れに「ひどい記者会見だ」と言い放った。=6日夕、衆院第2会館。写真:筆者撮影= 陸山会事件の初公判後(6日夕)、小沢一郎・元民主党代表が開いた記者会見をめぐる報道は、各紙・各局とも批判一色だった。それをとやかく言うつもりはない。批判は自由だからだ。だが、事実をねじ曲げて自らを正当化するのは、戦中の大営発表と同じではないだろうか。 記者会見の現場に臨んでいない読者(国民)が、騙される記述がある。それは「テレビ局記者が4億円の融資署名を聞いたことに小沢氏が答えなかった」とするくだりだ。 朝・毎・読は翌7日の朝刊で次のように報道している―― 「テレビ局の記者の質問は答えを得られず」(朝日)、「別の記者が質問する順番だとして質問者をたしなめた」(毎日)、「民放記者の質問を制止」(読売) こうなった背景はものの見事にネグレ

    「小沢記者会見」報道のウソを暴く―TBSキャスターの掟破り
  • 経産省前ハンスト完結 「原発はおカネが降ってくるけど、町づくりの産業は育たない」

    経産省前でハンストを続ける4人。左から岡直也、山雅昭、関口詩織、米原幹太の各氏。右端は8日目から参加した松村元さん。(21日午前。写真:筆者撮影) 「若い世代の思いが原子力政策に反映されていない」として、4人の若者が経産省前で11日から10日間のハンガーストライキに挑んでいた。21日夕、全員無事ハンストを終えた。 4人とも真っ黒に日焼けしている。10日間で、摂ったのは水と塩だけ。リーダー格の岡直也さん(20才)は、体重が8キロ減った。岡さんは原子力発電に疑問を持ち、おととし10月、上関町祝島に移り住んだ。中国電力が原発建設を強行しようとしている地に飛び込んだのである。 「これから生まれてくる命に放射能だけが残される。私たちは生きたい。経産省が原発政策に最も深く関わっている丸だから」―岡さんはハンストに突入する直前、経産省前に座り込む理由をこのように語っていた。 ハンスト完結直

    経産省前ハンスト完結 「原発はおカネが降ってくるけど、町づくりの産業は育たない」
  • 【チカン冤罪】 市民運動家はこうして逮捕された~実名報道・後編

    パトカーが到着し、6~7人の警察官が駅のホームに着いた。私服警察官が「事情を聞かせろ」といきなり迫った。「なぜ?」と矢野さん。ホーム上で押し問答が約20分間続いた。 平行線が続いたところで私服が「任意同行で事情を聞かせて下さい」とダメを押し、矢野さんはパトカーに乗せられ成城警察署に連行された。時計は12時を回っていた。 署に着くと取り調べ室に。警察官が矢野さんの肩を小突き「入れ」。取り調べ室は広さ4畳半ほどだった。田と名乗る刑事(階級は巡査)が「お前はもう逮捕されてるんだ」と告げた。 矢野さんは「じゃあ逮捕状とれ」と言い返したが、逮捕状執行の宣言もないまま手錠をはめられた。「やっただろ」「やってない」。田刑事と矢野さんとの攻防が4時間ほどあった。午前5時、矢野さんは留置場に移された。夜も白みはじめていた。 「救援センター」の弁護士に連絡がついたのは午前9時30分。弁護士が矢野さんと接見

    【チカン冤罪】 市民運動家はこうして逮捕された~実名報道・後編
  • 【チカン冤罪】 市民運動家はこうして逮捕された~実名報道・前編

    「この辺りに降ろされた」と“事件当時”を振り返る矢野さん。(京王線千歳烏山駅・八王子方面ホーム。写真:筆者撮影) サイバー時代の治安維持法と言われる「PC監視法」勉強会からの帰り道、“事件”は起きた。矢野健一郎さん(実名=有機農産品販売業・43歳)は、「脱原発デモ」や「記者クラブ解体デモ」などでリーダー役を務める熱心な市民運動家だ。PC監視法案の成立が目前に迫る6月、法案に反対して国会前で座り込む矢野さんの姿があった。 座り込みの余韻も冷めやらぬ6月15日夕、渋谷の道玄坂を登り切った所にある出版社の会議室で「PC監視法」の勉強会は開かれた。 2時間ほどの勉強会がお開きとなった後、矢野さんは勉強会参加者と共に近くの居酒屋『天狗』の暖簾をくぐった。日酒2合、チューハイ3杯、ワイン1杯を飲んだ。矢野さんは飲み足りず、井の頭線ガード下の焼き鳥屋へ。チューハイ2杯を口にした。酒豪で鳴る矢野さんにと

    【チカン冤罪】 市民運動家はこうして逮捕された~実名報道・前編
  • 【第一報】脱原発デモ 東電そばで警察と激しい揉みあい

    デスマスクの女性はビーチボールをお腹に入れ「安心して妊娠できない」と訴えた。(6日夕、銀座。写真:筆者撮影) 広島に原爆が投下された日の8月6日夕、東京では原発に反対するデモが行われた(主催:素人の乱)。若者を中心に家族連れなどが有楽町、銀座をパレードし原発の危険性を訴えた。 福島第一原発の事故を引き起こした東京電力をわずかに過ぎた所で警察とデモ隊が激しく揉みあった。警察官の帽子が取られたことから一時騒然となり、腕ごと掴まれて隊列から引きずり出される参加者もいた。

    【第一報】脱原発デモ 東電そばで警察と激しい揉みあい