夢を語ればその動機を問われ、信念を論ずればその根拠を訊ねられる。病があれば病因を探りはじめ、事故があれば責任の所在が追及される。とかくに人の世は、結果と原因の究明に忙しい。 しかし世界は、原因と結果の連なりに回収できるほど単純にはできていない。いかにもはっきりとした原因と結果の連鎖も、それは辿っていくうちに、複雑に絡みあう世界のネットワークの中に消散してしまい「起源への遡行」は未遂に終わる。そうしてあらためて世界が、互いに支え合う無数のものたちが縁起する、大きな網だったのだと気付く。 想像してみてほしい。ここに網がある。その網をつぶさに眺めていても、そこには始点も終点も見出せない。ところが、この網を一部ちぎりとってみると、ちぎられた網は、何ヶ所かで枝分かれをした、樹(ツリー)の構造になる。そこではじめて始点と終点を、原因と結果を、過去と未来とを語ることができるようになる。 原因と結果、ある
いびきに歯ぎしり、寝相の悪さ……などなど。ベッドを共にするパートナーの様々な「くせ」に頭を悩ましている方は少なくないだろう。「安眠を得るにはベッドを別々にするしかない!」と考えたことのある方は、実行に移す前にこの調査結果をご覧頂きたい。アメリカのピッツバーグ大学が実施した研究で、パートナーと同じベッドで寝ることが健康に良い理由が明らかになったのだ。 ピッツバーグ大学の研究によると、誰かと同じベッドで寝ると、ストレスに反応して放出されるホルモンであるコルチゾールの分泌量が下がるという。コルチゾールの分泌量が高い状態が長く続くと、サイトカインという、炎症を起こすと心臓疾患や鬱、自己免疫疾患をもたらすというたんぱく質が増加するそうだ。 また、親しいパートナーとベッドを共にして眠ることは通称「ラブホルモン」と呼ばれ、親密感を高める作用を持つことで知られるオキシトシンというホルモンの分泌量を上げると
サンセバスチャン国際映画祭に登場した河瀬直美監督と長男・光きくん・6歳(読み方は、みつき。きは漢字。示偏に斤と書く) - Photo:Harumi Nakayama 河瀬直美監督のドキュメンタリー『玄牝-げんぴん-』がスペインで開催中の第58回サンセバスチャン国際映画祭で現地時間22日、公式上映された。自然分娩をテーマにしたドキュメンタリーとあって会場には妊婦の姿もあった。上映が終わった瞬間、温かい拍手を浴びた河瀬監督は「上映後、何人もの女性の観客が近寄ってくれて声を掛けてくれたのがうれしかった」と好反応に顔を紅潮させていた。 映画『玄牝-げんぴん-』場面写真 同作品は愛知県岡崎市で自然分娩を推奨している産婦人科医・吉村正が院長を務める吉村医院に、河瀬監督が16ミリフィルムを片手に約1年間密着したドキュメンタリー。院内に「古屋」と称する江戸時代の茅葺き小屋を移築し、そこで薪割りやぞうきん掛
Dew Bank designed by Kitae Pak: Copyright (c) 2010 Yanko Design. All Rights Reserved. いまも昔も、夏といえば、子どもたちに大人気のカブトムシ。 自動車のモチーフになって世界の街を駆け巡ったり、ときには「恋する女の子」に例えられて切なく歌われるなど、身近に親しまれている昆虫のひとつですね。では、彼らの逞しい生命力に宿る、こんな秘密をご存知でしょうか? 砂漠地帯は、その極端な暑さや寒さと乾燥から、動植物が生息するには非常に厳しい環境ですが、そんな過酷な地に生息するカブトムシの一種「サカダチゴミムシダマシ(onymacris unguicularis)」は、なんと、霧から水分を摂るというミラクルな技を持つツワモノ。朝方、霧が立ち込める砂漠で逆立ちになり、背中の突起に霧の水分を吸着させ、水滴を口に滴り落として、飲
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