5月10日、東京文京区にある講談社本社は、小説家を目指している人たちであふれていた。 この日、講談社とブックリスタの主催で行われたのは、「講談社文芸編集者による小説道場(以下小説道場)」。講談社の文芸編集者が「新人賞の一次選考・二次選考を突破できない人が陥っている落とし穴」などをアドバイスするハンズオンのイベントだ。同時に、出版社に原稿を読んでもらう機会を創出する場としての位置づけも兼ねており、その両面から小説家を目指している人たちが集まったというわけだ。 イベントの講師として“落とし穴”の解説を行ったのは、講談社で20年にわたり新人発掘を担当してきた唐木厚氏。講談社の新人発掘の場であるWeb事業「プロジェクト・アマテラス」や、優れた作品を刊行する「ワルプルギス賞」プロジェクトなどに携わってきた。それ以前は『講談社ノベルス』や『群像』編集部に在籍し、メフィスト賞の立ち上げなど文芸の編集者と
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