2015年の大学入試で、最新の私立大学部・学科別難易ランキング(偏差値)が明らかになった。アベノミクスの効果で景気に改善傾向がみられることから、文系学部の人気回復など微妙な変化が現れている。注目校は、箱根駅伝を制した青山学院大だ。15年に国際系の新学部を創設するなど改革ただ中にあり、箱根の快走が、さらなる人気アップに影響するとの予想もある。受験本番を前に私大受験事情をリポートする。 入試難易ランクを調査したのは、大手予備校の「代々木ゼミナール」(東京)。14年入試の合格者の偏差値を基に15年の入試動向を踏まえて、ランク付けを行った。模試の結果が、志望校の偏差値に達していれば、合格可能性は約60%、高競争率の大学は55%前後となる。 15年入試の大きな特徴として、代ゼミの入試情報センター統括本部長、坂口幸世(ゆきとし)氏は、「文系人気の回復」を挙げる。 「就職面で有利なことから理系の人気が高